工場側だってエンジン不調も足回り異音も般若の面で。

  • 2015/11/15(日) 19:42:01

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さて、前回は依頼者の側の作法として、どうしても直したいときは般若の面で気合をアピール!の巻。
でしたね。みなさん上手に目え吊り上げられたでしょうか。
どうしても出来ない場合は、逆に満面の笑みで不気味な威圧感を演出もありですね。

今回は修理の受け手側も、実は般若の面で診断にあたっているという事例のご紹介です。
軽く15万キロを超えたWISHことウィッシュ。依然一発変換出来ません。なぜか写真も回転出来ません。
後方からのコトコト音との訴えですが、通常の路面の段差ではめったに出ない。
どうも片輪だけ段差を越えたときつまり、車体がひねられるとかロールしたときに出るもよう。
幸い、工場内でもある程度再現出来ました。



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左側になにか起きているようなのでドアを開けて開口部に立ち
体重をかけて揺するんですが何ら聞こえません。



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逆にルーフ部に上向きの力をかけて車体をゆっさゆっさするとその音は出ました。
金属同士だったり金属とプラスチックによる構成のスタビリンクにしてはソフトな音質。
祇園擬音マスターの私に言わせると
コトコトというよりはトコトコか。さらに字で書くと平仮名風。とことこ。うーんソフトだ。



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怪しいのはスタビライザー本体をボデーに留めてるゴムブッシュでしょう。
メンバーと呼ばれるごっつい塊とボデーに挟まれるようについてます。
いじってみたい部分はカメラも近づけない狭さ。



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ここが般若の面で考えるところ。
リンクを外してみたら変化がありそうな気がする。



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再現テストと同じ条件ではもう出なくなった♪けど当日返却のお約束。
このままご本人にも乗ってもらおう。

後日、工具がかかってるのかどうかも見えない状態でのブッシュ交換ののちには
無事、私もお客さんも恵比須顔でどんどはれ。

こういう見た目や触診でなんとも判断しがたい症状で、かつ危険度も低そうな場合
工場に敬遠されてしまうことがあります。
すったもんだして判った原因が¥500のゴムで工賃¥5000とかだと割に合わないから。
私に言わせれば、合うようにすればいいじゃん。
思い違いで無駄な作業をしないように目え吊り上げてあらゆる可能性を考えたうえで
やらなきゃ先へ進まなかった点検、検証に必要な時間分は交換作業とは別にいただくの。
そもそもそういう身の危険を感じるほどじゃない音や些細な不調でわざわざ来てくれる人。
それくらいの道理はわかってらっしゃるという前提で対応しなきゃ逆に失礼。
でもさすがに結果が出せないのに点検料だけいただきますってほど名は通ってない。
だったら手出さないほうが安全じゃない。てのが一般的には並。
だけどほんとはオーダーに応えられてこそ並。
並の上ってのは言われたことをやるなんてもんじゃない。
例えば電話で原因がわかっちゃうくらいじゃなきゃ。
ここ数年で、そういうレベルの人を知っちゃったから。
早く並の整備士になりたいもんです。



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クルマ変わって、MRワゴン、エンストして走れない。
診断機によれば故障コードの記憶は一切なし。

でもむしろ診断にはここらへんのデータがものを言うの。
目標とする回転数に対して実際のそれがえらく低いんでこれじゃエンストしちゃうべ!?
てことで回転を上げるために必要な空気を送るためのISCって装置にコンピューターがムチを打ち
見たことない91.4%なんて開度を要求してるの。

ちなみに実際なん%開いてるかってのを見るセンサーの類はついてないから分からないの。
だから自動車の修理は現物を取り外したりして調査するの。
これが高級車だったり、飛行機とかならセンサーだらけなのでいちいち現物調査しなくていいの。



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そのままエンジンをかけといてあったまってくると、冷却水温度を見てるコンピューターは
徐々に同装置の開度を絞っていくんだけどー。
今度は逆に目標回転より実際の回転が高いの。
もうその装置、ISCバルブの信頼性はまるでないってことなのね。

とはいえ部品はパッキン類入れて約3万とちょい高価。
ヘタレなんで前の記事の廃エンジンに残ってる当該バルブで2日も検証。
オーナーがそれでいいってんでその中古でGO。
またしても部品はタダであげるけど点検料はもらうしすぐこわれても勘弁ね。



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おっと、そこまでだぜ。






















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