セカンドオピニオン

  • 2014/11/06(木) 09:45:31

「セカンドオピニオン」
医療の分野で使われる用語を、他の分野でも流用するようになったわけですが
一発目(ファースト)のお医者さんの診断結果や治療方針に納得出来ない場合、
別なお医者さん(セカンド)の見解も聞いてみるという大筋では同じですが
自動車修理においては大きくその意味合いが変わる場合があります。

①病院では血液や尿、レントゲンといった基本的な検査結果を信頼し
 二番目以降もその提供を受けて考察するのに対し 
 
 整備工場ではそれはあまりしません。業界的にそういう体制がないし
 やり方や諸条件によって検査結果自体が大幅に変わる恐れもあるから。
 そもそも、一切の検査なしで絶妙な空気感で診断を下してる場合もあるし(笑)

②病院にだって経営上、保身上の都合があるでしょうけど
 基本的には患者さんを良くするという方針はみな同じでしょう。

 自動車の場合は言ってみれば取り換えのきく道具ですから
 耐久性と経済的事情を天秤にかければ、必ずしも直すのがベストとは限りません。
 直さない可能性があるのなら、時間(診断料)をかけるのはもったいない。
 販売もするお店だとお客さんの意思そっちのけで診断結果に商売上の事情が加えられたりして。
 最後のはあくまで想像ですが。



IMG_0966.jpg
そんな想像が現実味を帯びてしまう事例。
修理代うん十万、買い替えを勧められたけどどーなのよと。

この穴にドライブシャフトが刺さる、つまりはオイルシールもはまるわけですがオイル漏れ。
なんか傷だらけなのはまあ支障が出るほどではないとして、
わかりづらいですが穴の下部がつぶれていてまん丸じゃないので、オイルシールがちゃんと入れられません。



IMG_0960.jpg
むりくり入ってたオイルシール。
リップ部を引っ張ったら力なく抜けてきたので
私が変形させたわけじゃありません。



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ずいぶんご苦労なすってはめ込んだようで。



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このケースはもう使えないけれど
奥に入ってるベアリングは使いたいなーとプレスで抜いたら
変形してた部分がベアリングでこすられて光ってます。
千なんぼだとわかったんで替えますが。



IMG_0965.jpg
そして割れました。



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なぜファーストオピニオンに否定的なのかというと。
そもそもの発端は、オイル漏れで修理に出したらこのケースの合わせ目からだってんで
それが済んで僅かひと月後に再発、それが今回。

つぶれている部位は車載だとエンジンのほうを向いており
走行中に直接何かに当たることはまずない。
もっとも、そのさらに下にエキパイが通ってるし。

要は、このトランスファーという部品をミッションから外すときあるいは移動中
床に落とした可能性が高いんですね。
お客さんの記憶が確かなら、新車で買ってそこにしか修理させてない。大事故もない。

あっさり言えば、
自分で壊しといてその修理代高いから乗り換えろと。

正直、壊したのを自腹で黙って替えることはないこともないけれど
このレベルで単に黙ってるだけってのも潔すぎるっていうか
フロントマンも知っていたらそりゃもうひどい工場ですが
知らずともそれまでの経緯を見れば、現場の報告を鵜呑みってのもそれはそれでアレ。





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その何割かを占めるのはマフラー交換でもありますが
ダメなのはハンガーの金具だけなのでそこはほれ修理大好き。




IMG_0957.jpg
もう上からどうこうって状態じゃないので
クルマにつけたら新しくステーをつければいいっしょ。



修理におけるセカンドオピニオンは複数見積とは違います。
診断によって作業内容まで変わったりその出来栄えはさまざま。
家電なんかのように、同じメーカーの同じ機種という品物はふたつとないのです。
もちろん、当店がファーストだった場合も
納得度合によっては遠慮なくセカンドへ進むことをお勧めします。
自分でそう言うからには、戻ってこられても冷たくしたりしませんし。






 
 
  

 
 

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