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初爆はあるのかい?

  • 2017/11/28(火) 20:31:13

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アクセル踏んでも吹けないようなことが何度かあってそのうちに
エンジンかからなくなっちゃったとレッカー入庫のGTO。

セルは元気だがまるでかかる気配なし。
業界ではそういうのを「初爆が無い」と言います。
いまどきはエンジンがかかるときって「キュルル・ブオーン」だからあれだけど
キャブの時代とか、現代のでも調子の悪いのがかかりづらい時って
セルの「キュルル・・・」の陰で「ボロッ・ボロッ・・・」とか「バルルッ・バルルッ・・・」みたいな低い燃焼音がするのね。
その燃焼音を「初爆」と呼ぶのね。

電話で工場に言うとき初爆があるとか無いとか言ってくれるともう玄人扱い間違いなし。
逆に、もし言っても通じなかったら他当ったほうがいいと思います。




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最初に診たスパークプラグが乾いてたから燃料供給の関連を疑ったんですが
燃料ポンプに電源投入するリレーにすら電源が来てませんでした。
入手出来た回路図によると続きは別紙でとのことらしいのでその筋の方からもらったもう一枚とドッキング。



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なんですか、多くのクルマはリレーという断続装置を介して燃料ポンプを駆動しますが
まさか直列二連装とはね。20年も知らずにプロ気取りだった自分がイタイこと。
ちなみにこれは言わば第一リレー、接点の作動はしてますがその接触面が荒れて通電不良のようで。




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ぶっちゃけ、燃料ポンプに直に電源をぶちかましてエンジンがかかることはテスト済みですが
それじゃ乗れないしこれは旗日の話。
部品が買えないかもしれないからこれを生かせるかどうかという一歩先行く検証。
誰かにたくさんもらった#1500なんてサンドペーパーを使うのは今だ。




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でも実は当初はこんなふうに壁があって患部は見えもしないのをオペしてるんですよ。

ま、結局部品は買えてちゃんと交換しましたけど。



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ボクは服でも家具でも小物でも、読めない外国語の文章が書いてあるのが嫌いです。
すっごく疲れるから。目もアタマも。
最悪なのは英字新聞柄のやつ。ウエスにも使いたくない。
まーでもこれくらいは意味解んなくてもいいべ。どうせ商品名なんだし。
同時期に買った別のはゴムが切れちゃってとっくに捨てたけどコイツはなんか強いんで
想像ではロシア語で「将軍」みたいな。このレタリングもやわらかくて気に入ってる。

















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いやあ~意味が解るって気持ちいいですね!




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寒くてコンパクトになってるかと思えば雪の中パトロールへ行きます。




















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何とかするということ

  • 2017/11/20(月) 18:59:10

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最後に動かしたのはいつなのかは知る由もありませんが
車検が切れてまる19年という’77年車。ちょうど40歳じゃん。

大事に保管してた旧オーナーがどうやら、キャブはもちろんタンクまで空にしてくれてたようで
それほど大仕事しなくてもエンジンはかかりました。

これが2ドアクーペだったり2000ccのエンジンだったりしたら多分
歴代オーナーの誰かがあっちこっちいじりまくってオリジナルとはかけ離れた状態だったでしょうな。
1800のセダン、比較的低グレードだから毒牙をまぬがれてついに日の目を見たのね。




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とはいえ無傷とはいかない。
始動後すぐに、オリジナル負圧式燃料ポンプから盛大に燃料噴射。
燃焼室にではなくエンジンルームに。




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現代を生きる昭和車ではよくあることです。
ゴムの膜の伸び縮みを利用して、言ってみれば肺とか心臓のような働きで燃料を吸って出す構造ですが
全部を密封すると空気抵抗が邪魔になるからケースに空いてる通気口。
ここからピュッピュと出ちゃってます。内部のゴムの膜にヒビでも入ってるんでしょう。

移動したいんだけど危ないのでビスで塞いだら全く機能しなくなりました。やっぱ必要なのね。
というより中が空気ならまだしも燃料が漏れてるとこ塞いだらその抵抗は空気の比じゃないわな。

無いなら無いで電気式のとかでどうにでもなりますが、幸いにして同じ部品が入手出来て事なきを得ました。
パッキンまで付いてきて超うれぴー。
造るにしてもこんなシンプルな形だからどうってことないですが
それでも買うよか10倍くらいかかりますんで。




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来たときスカスカだったクラッチはマスター・レリーズ共に一新。




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今は抜けてないブレーキの油圧系も一新。
ブレーキ油交換したらマスターシリンダーが逝ったなんてトラウマもあるし
そもそも道路を走ってちゃんと帰ってこなきゃだめなんだから。





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キャブのここのフタのパッキンが

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外したらこんなことに。

それ用のホンマもんは買えませんでしたが、自動車メーカーに供給してる材料屋さんまでさかのぼって
ちゃんとガソリンに耐えるいいものをわけてもらうという手もあるいい時代。



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う~ん。



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たまりませんな。




多分この仕事に就くひとの多くは、本当は自分のセンスでなんとか工夫して
「直したい」「乗りたい」という要望に応えることにやりがいを感じるんじゃなかろうか。
部品があるかどうか調べるだけでも手がかかったり待ち時間が長かったりして
商売として、特に大人数を抱える事業として考えると率が悪すぎるので
私も勤めた工場によってはそんな仕事請けるのを許されなかったりしたもんです。
かつての販売店の工場ですらまず受け入れてくれないというのは無理もないことです。
 
かく言う当店も、常時そればっかりでは多分キツイでしょうが
幸いにして若い時分から古いクルマも加工仕事も好きだったこともあって
もう普通のアタマでもカラダでもありませんのでここぞというときはどうぞ。



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おヒマ顔。



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こんばんわ。島崎 遥香でーす。(いい意味で)(?)

いまどきのノッキング事情

  • 2017/11/13(月) 19:38:43

気がついたら二週間も空けてしまいました。すみません。
そう多くない「玄人さん」に難解な診断を投げかけられ夢にまで出て来て泣きそうでした。

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H11のカルディナ。お題は加速中のノッキングらしき異音。
付き合いの長いディーラーでは何度か対処して都度良くなってはいたものの再発し
最近エンジン本体に問題ありとオーバーホールの必要性を説かれたそうで。
まあ業界的には「いい加減買い換えろ」とか「こんな古いの診きれない」という体のいい断り口上ですが。

ノッキングってな大体加速中に起きるもんだべや。てことですが試走してみると。
ほぼアクセル一定の、「加速っちゃあ加速だけどよ・・・」というレベルで最もひどい。
急加速中じゃないから、ずーっと音を出し続けることすら可能。
最初に診たプラグは「すす」が皆無。強いて言えば焼けすぎか。
でもそこからそれ以上の糸口は見つからずついでに診た圧縮もまるで正常。



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タイベルのシールが妙に焼けてるのも気になりますが
すぐそばの配線の被膜がパリパリなのに気付く。



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ちょっとさわったら表のまとめ被膜だけじゃなく、複数本入ってる線のそれぞれの被膜も崩壊してると判明。



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まあでもノッキング(?)以外に不調はないし、たいしたデバイスじゃないべと思ったら
まさかのクランクセンサーの線じゃないですか。
すぐ近くのカプラーはロックのツメを押したらあろうことか本体が崩壊したんで
直付けしようと剥いた中身もすでに腐食中。



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腐食したとこは半田が付きませんので紙やすりで処置。
これ以上遠くで剥くと狭くて繋げられそうにないから。



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ホントはこの他にシールド線というノイズ侵入をバリヤする一本があるんだけど
これで症状が一変するかもという期待があってひとまず割愛。カッツ・アイ。解る奴だけ解ればいい。
ひとまずって割にコルゲートしてるけど。

ここからが長旅の始まりだった。
配線修理後>変化無し。
当時の純正機に近いデンソー製ツールでのデータ観測で目立った異常なし。
強いて言えば水温が常時90℃~高いときは100℃で気持ち悪いので
電動ファンリレー直結で回しっぱなし>出づらくはなるけど劇的じゃない。
VVTのアクティブテスト>実測値は見れないけどMAXでエンストするという確認方法はクリア。
エアフロの信号に可変抵抗(ナガツマシーン)で偽情報>変化無し。
同じくスロットルセンサーにも。>変化無し。
ここらへんでカム・クランクセンサーやVVTコントローラー本体に疑いが向くんだけど
センサーは他の不調がないから波形なんか見てもなーと、後回しに。

なんかこう書いちゃうと順調に次から次へと進んでるかのようですが
現実にはVVT制御の勉強に時間を費やしたり偽信号接続の配線を加工したり
次の一手が尽きて頭を抱えたりグレたり最悪解らなかったときの言い訳を練ったりいろいろです。




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この時点でまる一日と半日経過。試走と調べものの比率のほうが高いと思う。
ノッキングじゃなくてVVTの異音なんじゃないかと妄想にハマり始める。
じゃあそれを動かすための油圧切り替えのバルブのカプラー抜いちゃえ。
>全く出なくなる。
なんでそういう10秒で出来ることを最後に回すかなーってのは非当事者ならではの気の抜けた意見だ。
でも実は勤め人時代、後からふらっと来た同僚や先輩の無責任な一言が的を得てたりってのはあった。
 
なんか繋いじゃってる電球は、ここ抜くとコンピューターにばれちゃってチェックランプが点灯し
緊急措置プログラムを発動されちゃうと本来の制御下での厳密な検証が出来ないから。
いわゆる「切れてないっすよ!」的ダミー負荷。「キレテナーイ!」とも言うな。解る奴だけ解ればいい。



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そんなことは全く狙ってなかったんですが驚くことに
エンジン回転が変化すると電球の明るさが変化する=電気的な制御は行われている。という簡易的な判断も出来ました。

ちなみに依頼者はあくまで「玄人」だから
長年の付き合いのディーラーにそのまま現車を投入、
私の点検結果を参考資料として提出し車検時期でもあったんであわせて作業依頼。
私はもちろん、「〇〇交換が必要」なんてとこまでは断定してないけど
なんでも二個のスピードセンサー交換、私のなんちゃってな配線は本修理で結果が出たとか。
あれもこれもじゃなく最も時間的・部品代的に負担の少ないところから攻めたのは定石だけど流石だし
あっさり関係を断ち切らない依頼者の器量、そしてディーラーとの良好な関係が伺えるいい結果。
これか。WIN・WIN。

あくまで点検、検証結果を提示しただけで結果まで行かずズルいとも言えますが。
ま、こんなこともやってるってことですわ。



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フィギュアスケートをやってるテレビの前ではポーズを決めます(ウソ。いつも。)



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家だとほとんど襲われないのはなぜなんでしょうか。