あの人は今。

  • 2017/06/25(日) 13:13:56

さまざまな修理を請けるなかで、
その一回のご来店をきっかけに車検が来たらまた来てくれたり板金でお声かけいただいたりと、
その後も繋がっていくのは技術職として商売人として本当にありがたいことです。
もちろん、分野別にディーラー・量販店・車検メインの工場・当店と使い分けるのは自由だし
むしろそのほうがメリットがあるということも考えられるのでおすすめしています。

少なくとも単に金額面で比較するとしても、「ここなら何買ってもやらせても他より安い」
というお店・工場は存在しません。そういうスーパーは無いと奥さんがごそんじのとおりです。
もっとも、商売というのは常に動くものですから厳密にはそんなこと検証のしようがないわけですが。

それでも、そうとしか思えないお店・工場が存在したとします。
しかしながら学校で習った物理の法則に基づく事象にだって現実には空気抵抗や気圧などの条件が加わるように
人が関わる作業という、見た目のきれいさや耐久性といった要素を含めたいわば総合的な出来栄えが一つの商品だと考えると
同業者ですら正しく評価して他と比較するのは困難です。

つまり、「ここなら何買ってもやらせても他より安い」まして絶対安心なんてのは
希望的、楽観的観測に基づく妄想なのです。

「じゃあトッカリモータースだってそうなんじゃないの!?」
その通りです。というより、もとから安さで売ってないのですでに負けてます。
だからこそ、それでもときどき来てくれる人(のクルマ)には全力を注ぎます。


ちょうど3年前に修理した↓あの人は今。
http://umihyou.blog.fc2.com/blog-entry-237.htmlIMG_3841 (1024x768)
貼った鉄板の溶接のキワから染み出るお水。
隙間があって内部から出てるのは間違いない。



IMG_3842 (1024x768)
少なくともアイドリングでは排気漏れの音も排圧もなんら感じませんが
車検での入庫なので検査官受けを狙って塞ぐ。



IMG_3844 (1024x768)
もちろん塗る。
車検のついでだからタダですが
そうじゃなくても修理後1年程度はタダでフォローするから言ってねと出してます。
でもマフラー修理からそのあとつながるケースってそう多くないから
貴重なデータのひとつ。



一年前にエアコン詰りの修理して↓漏れ修理は後回しにしたあの人。
http://umihyou.blog.fc2.com/blog-entry-319.html

プロミネント
今回はエアコンのガス漏れ箇所が見えたのでその対処が目的ですが
1年経つ間に、長年付き合いのある別の工場で車検をすませたそうで
パテで対処されたマフラーをちゃんと直せと。
さっきのとは逆パターン。


IMG_3846.jpg
中から見て。白く見えるのは向こうの風景です。



IMG_3848.jpg
なんでこの一帯が集中的にやられてるのかは不明ですが
もう穴埋めじゃもたないので広めに当てる。
緩いですが確かに曲がってるので豊富な廃材からセレクト。
セレクトショップってなんなんですか。どこだってセレクトして仕入れてるんじゃないんですか。



IMG_3849.jpg
程度のいいのはギラギラに塗りたくなる。
今回は他にもお金かかるから「やってられんわ」の2,3歩手前くらいの設定で¥15000-税別。
安いのか高いのかさっぱりわかんねーな。




IMG_3851 (1024x768)
溶接中でも動じないのでこっちがどけたり壁をつくったり結構手間。
若干変な風景なのはたまたま。
普段は10年くらい前のクルマが多い気がします。



IMG_3883 (1024x768)
この短い足で1mくらい助走なしで飛びます。人なら二階の屋根くらいいけるな。
















スポンサーサイト

原則クルマの操作はやさしくネ

  • 2017/06/20(火) 20:20:24

IMG_3889 (768x1024)
ローギヤが固くてなかなか入らないというマニュアルミッション。
言っときますがこんなことめったにやりません。
普通の車検やもっと単純な修理と並行してやるので
時間はかかるわ追い詰められる感がハンパないわであずましくないので。



IMG_3894 (1024x768)
エンジンとミッションの回転を同期させてその差が大きい走行中でもスムーズにシフト可能にする
いわゆるシンクロ機構の部品が割れちゃってたんですが
走り始めて数分はなんの問題もなくシフト出来てたのは説明つかず。



IMG_3888 (1024x768)
でも多分直るだろう。
それより問題はなんかギヤの歯がえらいことになってる。
それもローじゃなくリバースの。
今思えばローほどじゃないけどちょっと「ガチャラッ」て感じのときはあったけど。



IMG_3887 (1024x768)
シフトレバーをバックに入れるとこれが動いてバックになるのでやっぱりこっちもやられてる。

現オーナーのもとに来たときはすでに症状が出てたそうで
前オーナーが激しすぎるシフト操作で壊したんでしょうな。
50キロくらい出てるのにローに入れたとか。
走行中何度も間違ってバックに入れたとか神岡ターンを試みたか。
サニトラだけど。

例えばなんかのスイッチの一部が折れて自作したり接着したりすると
そこの操作はめちゃ気を遣ってやるという経験があります。
構造がわかっていて本来の強度には足りていないと思うからこそ慎重になる。
多分、設計者や歯車屋さんが見たら天を仰ぐんじゃなかろうか。
 
ま、そんな神経質にクルマに気を遣うとあずましくないし
道路状況に使うべき注意力が不足しても危ないんでひとつだけおすすめ。
歩道の段差をドッコン!て登り降りするのだけはやめて。



IMG_3879 (1024x768)
えっへっへ~触らせろや~



IMG_3882 (1024x768)
あっバレた・・・



IMG_3881 (1024x768)
そのまま落ちる。



IMG_3886 (768x1024)
もうすぐ二年になるのにたまに新技を発見します。





ホームページの見かた

  • 2017/06/19(月) 19:37:52

前から思ってたんですが
やらない、出来ない、そんなすぐ出来ないって何度も書いてるのにそれについて問い合わせてくるって
よっぽど逝っちまってるどうしようもない人なんだべなと。

最近、どうも違うようだと解ってきました。

たとえばエアコン修理でHITしたその記事だけを見て即電話する人。
どんな規模でどこにあるのかさえ把握出来ていない。
きっと急いでるんでしょう。

そこでお願いです。

当店に限らないことですが
興味を持った会社、お店のホームページ(ブログ)をみつけたらまず
「トップページ」をご覧になることをおすすめします。
雑誌における「表紙」とでもいいましょうか。
普通、特集記事や誰のグラビアが載ってるかとか一目でわかるでしょ?
検索してHITするものって、いきなり何年も前の何月号の何ページってことも多いんです。

このブログのトップページは、多くの方が使うであろうスマホ版だと
一番上に「札幌市西区→北区 トッカリモータース」と黄色い太字で書いてあるの
またはそのちょっと下にある[Blog Top]
どっちでも、押すといわゆるトップページに切り替わります。
新しい記事一覧が並ぶその下にはプロフィール、カテゴリ・・・と続きますが
カテゴリを押すと分野別に整理された一覧があるので目的別にいろいろ見てください。

私はほぼパソコンでしかこのブログに関わる作業をしないので
スマホ版はえらく見づらいということを知りませんでしたが
ずーっともういかなくなるまで下へスクロールすると実は
ちっちゃいですが「PCモード」というのを押せばパソコン版も見ることが出来ます。
むりやりスマホの画面に収まるのでちっちゃくて読めませんが
スマホを横むきにして見たいところを拡大すれば充分使えます。

時間が来ましたので工場の様子はまた明日。


エアコン修理本番。

  • 2017/06/10(土) 20:15:26


以前にお伝えしたとおり、エアコン修理は時間がかかります。

その原因の9割がガス漏れによるものでありなおかつ
その場で圧搾空気なりガスなりで加圧して「シューーー!!」なんて
いかにも漏れてるぜい!なんてのはまずお目にかからないので
①新車から蛍光剤を入れてくれてる車種でなければ新たに入れてやって
②しばらくご自身で乗っていただいたのちに再度点検のため来ていただく
という二段階にわたる工程が必要だからです。

そこで部位を特定出来れば見積もりを出して打ち合わせのうえ着工となりますが
入荷に時間のかかる部品が必要になった場合はさらに
入荷まで我慢して乗ってもらうというケースもあります。
原則、危険も違法性もない故障なら代車の要否にかかわらず乗ってお待ちいただきます。

本番てゆーけど、札幌あたりはまだ最高気温20度あたりを上下してるからまだまだだろーとお考えかもしれませんが
前述の①から②に至るまでは二週間からひと月程度見込んでいます。
たくさん漏れれば漏れるほど蛍光剤の反応が発見しやすいからです。
つまり例えば8月前半に①の仕込みをして、最短で②で発見出来たとして部品もすぐ来たとして
その冷え具合を実感出来るのは残暑の厳しい年でもせいぜい9月いっぱいですから
今シーズンに限っていえばほんの一か月そこそこということです。

ま、考え方次第ですがエアコンサイクルが機能するということは除湿機能も働くので
涼しくなっても雨の日の窓のくもりがすぐ消える等のメリットはあるし
よほど運が悪くなければ次のシーズンは冷えるでしょうからいいんですが。



IMG_3876 (1024x768)
ちゅーことで①の種蒔き工程で来られたはずのノートですが
実はすでに蛍光剤が入っていてその場で一か所は反応が見られたのでそのまま続行。
念のため邪魔なバンパー外して見たら二か所漏れてました。



IMG_3875 (1024x768)
まずコンデンサーという一見ラジエーターに見えるデカい部品の右側。




IMG_3871 (1024x768)
パイプ接続部のパッキン不良と思われましたがなんかガビガビ度が半端ないんで切り離してみたら



IMG_3872 (1024x768)
ガスとオイルに浸かってるはずの先っちょのほうまで粉吹いてて
赤く書いた位置にあるはずのOリング(ゴムの輪っか式パッキン)がない。




IMG_3873 (1024x768)
なんだ。コンデンサーの穴のほうにあったじゃん。などと言ってる場合じゃない。
本来パイプにはOリングが収まる溝が彫ってあって、人の手とかツメじゃ外れないくらいぴったりハマってるの。
つまりは現状、その溝が朽ち果ててしまってる=パイプがダメ。こんなのはじめてよん。



IMG_3878 (1024x768)
そのパイプはここまで一本もの。



IMG_3877 (1024x768)
そしてもう見えなくなる。室内に入るその寸前まで一本もの。
できんのかオレ。やるんだけど。



IMG_3870 (768x1024)
コンデンサー左側、レシーバータンクの接続部にも反応あり。
このタンクはガスライン内の除湿という大仕事を任されてますが
さっきのパイプの感じからいって続投は厳しいので替わってもらいます。
純正だとコンデンサー+このタンクで4万近いですが
ジェネリック医薬品ならふたつがセットになってて超お得。
正規を超えたジェネリックと呼ばれるこの私とセットでまたお得。話半分に聞いとけよな



IMG_3860 (768x1024)
普段はこうですが



IMG_3859 (768x1024)
戦闘態勢に入ると現れるこの逆立ちをケンシロウの防具と呼んでいます。



IMG_3863 (1024x768)
お外に夢中の時はオレもカメラも眼中にない。


どうお思いかわかりませんが。

  • 2017/06/04(日) 19:41:01

実は少なくないことですが
依頼されたのとはまるで関係ない部位にとんでもない異常を発見してしまうことがあります。
報告して「いやね、実は気になってたのよー」ということもあれば
「別に気にしてないからいいっ!」ということもあるわけですが
同じクルマで毎度後者のほうだと言うまでもなく棚上げ事案が増えていき
しまいにゃぶっちゃけ「痛い目見るまで乗れや」なんて気持ちにもなるってもんで。
逆に割といつも前者の人のクルマだと
内容によってはもう報告すらせず強制執行することもあります。
そういう人はすでに何度も来てくれてるお得意さんですんで
強制執行部分については難易度や所要時間に関わらずタダ同然で。

以下、タダ同然にもほどがあるだろうというレアな事例。
IMG_3822 (1024x768)
煙を吐く原因のピストン/ヘッド廻りをひと月もかけて対処したミラ。
ルンルンで試走したら発車5秒後に後方から「ガチャガチャガッキンガッキン・・・」
ちょっと違う気もするがリヤショックのブッシュがカパカパなんで外そうとするも
ボルトとブッシュ内部のカラーが固着ってて破壊することに。



IMG_3819 (1024x768)
運悪くそれはボデーがすぐそばの上側だったもんで
大事を取ってわざわざ内貼り剥いで濡れ雑巾で養生しました。



IMG_3823 (768x1024)
タイヤハウスの上方、ブラケットには当然その固着カラーが残る。
この時点ではまだ、この年で未知の領域に踏み込むとはまるで気付いてない。



IMG_3824 (768x1024)
カラーってのは言わばぶ厚い鉄パイプの短いやつで
火であぶればボルトとの固着は解けるのはわかってるのさ。
でも残ったブッシュ(ゴム)は燃えて煙くなるから出来るだけこそぎとるぜ。



IMG_3826 (768x1024)
あとは炙って熱いうちに押さえてボルトをゆすれば一丁あがりってな♪

キコキコキコ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんか変。
固着は解けて回ってるのにボルトが抜けてこない。
ここでかつて経験のない非常事態に気付く。
フレームの密室内でナットの溶接が取れてるっぽい



IMG_3828 (1024x768)
窮地に立つと人間すごい速度でいろいろ考える。
ま、どう考えても切り裂くしかないのね。
オッス!おらフレーム!



IMG_3829 (768x1024)
見えましたダメナット。



IMG_3830 (1024x768)
せめてもの救いは17のスパナが普通にかかったこと。



IMG_3832 (1024x768)
てこづらせやがってーんだらー



IMG_3833 (1024x768)
しかしあとは準備してあったショックをつけるだけ♪とはいかなかった・・・
ちゃんと締められなかったであろう期間がどれだけ長かったのか
ボルト穴が叩かれてでっかくなっちゃった♪orz・・・



IMG_3834 (1024x768)
ま、最初の衝撃に比べたらたいしたこたねーさな。
あの異常な音の原因も解明出来たことだし。


IMG_3836 (1024x768)
もう省略したいが気を取り直して面取りして



IMG_3837 (1024x768)
防錆はベアリンググリスでいいだろう。



IMG_3838 (1024x768)
さすがにこのスペースでのナット溶接は無理なんでこれで。



IMG_3839 (1024x768)
秘密の扉は閉めるが



IMG_3840 (768x1024)
次があるかもしれないのでコーキングだけにしとく。
ここを溶接しちゃうと次の人に恨まれる。たぶんオレだけど

以上、タダ同然の¥2400-(エンジンの費用がデカいんで)
誰にでもこんなことしないんだからねっ!



IMG_3816 (768x1024)
つくづくおめーはいいよな。


IMG_3817 (768x1024)
ま、暇なのもゆるくないけどな。