技術ってなんだ。

  • 2017/04/02(日) 11:56:58


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そう旧くもない、L260ってミラ。
走行中のエンジン停止でレッカー入庫。
まずはエンジンコンピューターにお伺いをたてるも「別にー」って回答なんで
燃料供給を検査。タラリとも出てくれない。



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なんでいきなり燃料供給を検査かというといちばん簡単だから。
かつ、全くかからないとなると点火系ならコンピューターにばれてるはずだから。
ここらへんの配線が車外で融雪剤にやられて腐食してもげるってのがあるあるですが
フロアに蓋がないからわざわざタンクを半降ろしして見たのになんともない。
というかすでにそこまで電源が到達してない。



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こういう分かりやすい絵がぜんぜん別のページにあるってのが診断の妨げと言いますか
慣れてないとどこを探せばいいのか想像すら出来なかったりするの。
さっき見たのは赤い線上の、末端コネクターですがすぐそばにもう一個あるんだとよ。
黄〇部のおそらくフロアパネルの穴の先、つまり室内か。



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タンクの上はここらへんだべ。
て、突っ込んだ手にはすでに高湿度な反応があるじゃない。



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クッションがいい塩梅にお水を吸収してますな。



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見たかったやつ。



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もう、抜いてみるまでもない気配に圧倒される。



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オス端子に至ってはもげかけて整列してない。



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かろうじて通電してた期間が長かったと思われ、燃えかけてますな。
付近が濡れてたから助かったんだな。最初から濡れなきゃもっと良かったけどな。



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個人的にはこういう場合、コネクターや金具を手配して時間かけて修復とかあるいは
いわゆるギボシ端子での接続はノンプロ。かつ、再発の可能性を残すやり方。
こんなとこ抜き差しする期会は通常の整備ではまんず無いことだし
本件でのオーダーは時間優先であり雨漏りと思われる水分侵入の調査も後日の指示だから。



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だからこそ防水処置はしつこくするんですよ。

以上、なんとなく「技術」ぽい事例。
かからなかったエンジンがかかったわけだから料金を払う気にもなるでしょうよ。



対して、ホントか~?的事例。



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平成ひとけたのランクル、いわゆる70のリーフスプリングのブッシュ類。
こうして新品と並べてるから「イヤイヤひでーなオイ」となるわけですが
車検で預かった時点では自覚症状がない。
しかもそのままで車検は合格して一旦納車、「やっぱり気になるからやって」と再入庫。



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一度ハマった人は知っている。
本来はこうしてナットを外せば叩いて抜ける前方のピン。



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びくともしないからダブルナットで回してみようと試みるんだけど回りもしない。
無理に回したら12mmのネジがねじ切れたこともあります。



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反対側は平らな鉄板でつかむとこがないから工具をかける基点をつける。



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運が悪いとスピンナーハンドルのジョイント部が割れるんで
こういうヤバイ時用のハンドルがあったりする。
多分ホンダのクランクプーリー用に作ったと思う。



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いやーな、節度のない手ごたえで徐々に動き始める。



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こんくらい回ったら中の錆とブッシュの関係が破壊されてると思う。
ちなみにこんなことしなくてもガスで焼けばブッシュが燃えてあっさり抜けるけど
替えるわけじゃないリーフに熱が入ってどんな影響があるか分からんし
工場内が煙やキナ臭い異臭でわやんなるぞ。



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こんなもので支えてる状態では乗りたくないですな。

すんなりとはいかないだろうからお金はかかるけど・・・
というこちらの提案に乗ってくれたから静かになったし危険な要素を取り除いたと
最後は解ってもらえたという結果オーライな事例。



次に、自覚症状もなければ乗って変化も感じられないかもという微妙な事例。

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車検で入庫のステラ。
マフラー最後尾の吊り金具がもげてる。
なのでだいぶ下がっちゃってるけど地面から10cmとかそこまでじゃない。
くっつけるために金具の切れたとこを整えたら今度は
短くなっちゃって足回りに接触しそう。



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でもほら、オレって持ってる男だから。



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ガタがきて小っちゃい段差でも「ガツガツ」音を出すスタビリンク。
ロッド部分はけっこういい材質のはずなので替えても捨てないの。
ここに採用するとボールジョイントの重みが排気系の振動抑制にも役立つと思う。



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男はみんな嘘つきだからなんでも真に受けんなよセニョリータ。

こういう、必要な加工以外はぜってーやらねーから無駄な電話しないように頼むぜメーン。

取りに来たオーナーが「そういや深い雪でもないのになんかこすってる感じはあった」というのは
気を遣ってくだすったのかもしれません。



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ホンダストリーム。ブレーキオーバーホールで預かったらリフト上のタイヤ手回しで違和感が。
バックプレートに錆びたディスクが接触してる的な異音。
こんなにウエイトを貼る仕事にはもうなんのやりがいもプライドも感じてないんだろうな。



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通常言うバランスウエイトの「重ね貼り」ってのは
過去のをはがさないでそのまま調整するってことだと認識してますが
ほんとに重ねてるのは初めて見ました。



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バックプレートを押したり引いたりしてみた自分がふびんだ。

これについては料金かかるほどじゃないし走行中聞こえるかどうかも微妙なのでもはや報告すらしない。
もちろんはがしたけどそもそも冬用のしかも後輪だ。
執拗にバランサーの数字にこだわる必要もない。

「技術ってなんだ。」
かつての上司が尋ねました。
「そりゃ速く正確にでしょ」とか「基準値に限りなく近く」とか皆それなりに答えましたが「もっと簡素に」言えと。
上司の言う答えは「信頼」というたったひとことでした。
もちろん、皆その時点で意味なんて理解出来ません。
もしかしたら彼の持論じゃなく誰かの受け売りかもしれませんが意味はこうです。

いちど感じた「信頼」は以降の依頼における「安心」をもたらす。
つまり、こいつに頼めばまず間違いない・少なくとも悪いようにはならないという安心感は
厳密な意味での「高い技術」があるなしにあまり関係なく依頼者を満足させる。
その度合いが高ければ極端な場合、作業者がミスしても「具合でも悪いのか?」というように
依頼者が作業者をフォローしてくれる。
そこまでの究極の「信頼」を得られた者が高い「技術」を持っていると言われるのだ。

私なりにさらに考えれば、冒頭で紹介した「エンジンがかからない」なんてのは
結果を出せれば誰でも「信頼」のポイントを稼ぐことが出来ますがそうそうあることじゃなく
むしろ二例目以降のような、オーナーに自覚症状のない不具合の対処のほうが日常的には圧倒的に多いのです。
なのであのかつての上司の持論を納得して記憶している私としては
いかにその作業の必要性を説明し作業後に報告するかといういわばソフト面の技術にも気を遣うわけです。
ブログで紹介する作業風景はその補足ツールであり集客ツールでありますが
ときどき初めてのお客さんに「ブログ見てあんたのことは信用しているから任せる」と言われることがあります。
私にとっては正にやろうとしていることがやろうとしている方向へ向いた瞬間ですが
一方で心配にもなります。ブログは「良く見えるように」作ってしまうものだと思うので
能力を超えた期待を抱かせてしまっていないか?ということです。
だからって気軽に依頼するんでないとはもちろん言いませんが
どうぞ、具体的な要望や予算、また仕上がりに関してのご意見は遠慮なくおっしゃってください。

すみません、止まらないモードに入りつつあるのでまとまりのないままスィ―ユーレイラ―♪



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この直後カメラに襲い掛かる。

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血を見てご満悦。どもならん・・・

楽しみだったドラマ善徳女王が終わってさみしいです。






















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