「やってみましょう」の重さ

  • 2016/07/22(金) 10:00:07

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ルノーカングーのエンジン。
ヘッドカバーって、いわばエンジン上蓋の6mmのボルトが折れちゃったそうです。
5mm以下だとボルトと言わずビスと言いたくなりますが6mmは微妙です。
なぜならドライバー片手締めで十分なトルクだから。
メガネやスピンナーハンドルでガッチリ締めなきゃならないなら
日産のヘッドカバー取付やトヨタのウオーターポンプ取付に頭プラスドライブの採用もないはずだ。
堅気の人としゃべってるとたまに違和感を受けることがありますが
それは〇mmってのを頭の工具のかかるとこを言っちゃってるから。
真っ当な現場の人間はねじの切ってある軸の径で〇mmのボルトって言います。
軸が6mmなら頭が10mmでも8mmでもT30でも6mmで通じますんで。
相当勉強してて部品名称やメカニズムに詳しくても
そこんとこを統一してしゃべらないと「クルマに詳しい近所の人」どまりだべ。ビーケアホー。



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時間はもらったんで穴に給油したその翌朝。
まるで油面が下がってない。
意味するところは、パッキンまでは多少距離があるのにその範囲にすら行きわたってないというナイスさと
折れ残ったねじにも何ら浸透してないという虚無感だ。
さらにはこの状態が続くなら直さなくても良くない?とも言える。



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前から開いてくれないボンネットは悪条件に輪をかけてるから撤去。



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だいぶやる気を起こさせる感じになってきましたが
ヘッドカバーは外しちゃったほうが患部が良く見えるからとパッキン類一式用意させたのに
念のため調べたらヘッドカバー=カムシャフトのホルダーだったという最悪の条件。
この絶望感はかつてミニカの5バルブで0.8Hと騙されて着工後にタイベル外しと発覚した10年ぶりだ。



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んなことやっても画期的に効率が良くなるわけもないので視点を変える。


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そのままではセンター出しのポンチも打てない悪条件は
やりようによっちゃ実はいいガイドとして使えるんじゃないのか。



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出来た。
なんかうまく写らないんでえらく浅い穴に見えてるのが腹立ちますが。



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この長さがおさまるように開けました。
でもさすがに完全に垂直には進まなかったんで
帳尻を合わせてくれそうな柔いワッシャーで誤魔化し万全を期して。



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アルミブロックとはいえ残ったボルトを完全除去してるわけじゃないからタップの進みはえらく固い。
無理してこのタップが折れちゃうともう今月は他の仕事は絶望的。冗談抜きで。
給油しながら慎重に掘り進めるとき聞こえてくる幻聴はそうだあれだ。チーターの歌声だ。
どうでもいいがあの人と徹子さんは20年前から時間が止まってるぞ。



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曲がりなりにも終わった・・・



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メインで使った4mmの刃は集中したいから切れないと感じたら新品に替えてたらこんなに使ったぞ。



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別なクルマのアンダーカバーのビス。ボルト。めんどくせーな。
6本もあれば1、2本折れるのが普通ですが全部すんなりでラッキー♪
と思ったら去年別件でオレがグリス塗ってつけたんだった。
ねじにうるさい神奈川の姫野モータースさんに言わせれば「過去の自分に感謝」という
相対性理論にも通ずる学的インプレッションをもって評するところですが
現実には「オレってサイコ―ィヤッホー♪」な自分の器に危機感を感じます

それはそれとして、「やってみましょう」というセリフを口にするとき
当店では10中8・9どうにかなるでしょ。という腹づもりでお請けします。
10中8・9じゃない場合は事前にそうお伝えしてご判断を仰ぎます。
別に都合よく言葉の意味するものを拡大解釈して逃げ道を確保する気はありませんし
うまくいく見込みが少ない場合はやめときましょうよと言いますんで
どうぞ、ぶっちゃけたご要望をお聞かせください。













































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最近仲良しのノラに「カワイイ」を教わったようだ。



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出来るけどやらないってのは二通りあるぞ。

  • 2016/07/06(水) 19:09:26


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いわゆる70系のランクルの電気式ハブ。
白いプラスチックのホルダーに二個並んでるはずのカーボンブラシが両方無い。
だからなんなんだというとアクスルシャフトとハブの結合が出来ないから四駆にならない。
あるいはたまたま四駆のとき症状が出ると常時四駆のままになっちゃう。



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ブラシを固定する金具を洗ってみるとホントに見事に無い。
しかも左右分4つとも。



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まあそんなものはダメになったセルモーターやダイナモのを加工してつければいいのよ。
・・・て余裕かましてたらあんなに何個もしつこく取っておいたのに移転時に捨てちゃったんだ。
てなわけでベビーサンダーのを外してみるとちょっと大きめで削ればいい感じ♪



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もう5年も使ったしこっちに新品をおごってやるべ。
・・・とまたしても余裕かましたら持ってたはずの新品が見当たらない。
となるとそれを使って加工しなきゃならないのに出来ないじゃない。
なんだこれ。



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気を取り直して配線の端子に目をつけてみた。



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記憶を頼りにブラシの高さを再現した感じで切って曲げてはんだづけしてみた。



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長すぎてホルダーの溝にひっかかっちゃったりして何度もやり直したぜハニー。



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こんなふうになる。
ベースの金具自体がばねの役割をしていいあんばいに相手の通電リングに押し付けてくれるはずだ。



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ハブロックスイッチONでもOFFでもこのちっちゃな歯車が回ってくれれば通電OKって寸法だ。



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「ウイーン」て音は聞こえるけどよく見えないっちゅーか数秒しか動かない造りなんで
左は全く見えないからテープでインジケーターを仕込んで検証だ。



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せっかくなんで右は撮影してみた。



結果左右とも動くようになったわけですが
加工した金具はタイヤが回ってる限り二駆だろうが四駆だろうがリングに押し付けられて擦れてるので
いつまでもつのかは不明。初めてやったこれは完全なテストケースです。
しかも高いけどハブ丸ごとなら部品は買えるのでこれしか方法がないわけでもありません。

出来るけどやらないってのは
①やり方は知ってるけど経験がない・道具や材料がない・それほどメリットが見込めない
②何度かやったうえで懲りた・商売として割に合わない
だいたいこのどっちかですが
メリット・デメリット・耐久性に関する問題を受け入れたうえでGOサインをいただいた場合は
記憶とスキルを総動員してベストを尽くしますのでどうぞいろいろ訊いてください。
































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ばっかじゃねーの?と思ってたセルフィー機能を使うことになるとはね・・・

ところで今朝から見当たらないんで見かけたら教えてください。