ジムニーだってマークXだってマフラーもフレームも腐る札幌。

  • 2015/11/30(月) 20:34:03

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自家用車の修理ってどうも後回し。
医者の不養生的な思い込みじゃなくて出ていくだけだから。
でもやらないともっと出ていくのは普通の人と同じ。

大事な足のアーム取付部付近ならなおさらだ。
余ってたチッピングコートを穴からドバドバ吹き込んでやりました。



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穴の付近はペラペラだと思うので肉盛なんて荒業はやらず部品製作。



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そうすれば厚みが残ってるとこへ強い火を飛ばせるわけだ。
見る人が見れば部品に穴開けちゃってオーマイガーなオレが想像出来る仕上がりだ。



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融雪剤という名の塩に対抗すべくチョコムースを惜しげもなく多用。



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さらに塗装を施せばアルミテープでも貼って誤魔化したかのような見た目がちょっとアレだが。



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なんだかクラッチの切れが悪いのかシンクロがダメなのかよくわからん感じのギヤの入りづらさなんで
ワイヤーを頼んだらミッション近くのワイヤーブラケットも買わされた。



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ついてたのにはヒビが。



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こんな分厚い鉄板がブースターなんてないクラッチペダルの踏力で曲がって切れるとは。
思えばK型エンジンになって間もない頃のジムニー。
対策という名のアレとしか思えないけどまあ高くないし交換も簡単。



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マフラーのいちばんうしろの吊り金具がとれちゃったマークX。
製造メーカーじゃない誰かがつけたもの。



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切れたとか腐ったんじゃなく、くっついてないから剥離したの。



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こうなるともう次の人(ワタシ)は大変だ。
新品にしましょうよーってほど安くないし他がバリッとしてるし。



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さすがに別の材料をもってこないと届かない。



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こっち方面はこんなに切り取っちゃったんだからもう。
それでもご記憶では3年も前ってことなので割と上出来。

「いつまでもつか分かりませんよー」ってのは「来週とれても文句言うなよな」と同じ。
しかもその後まともなとこでやり直すと高いです。
恐らく日本人の気質から言って、自信がないのに「大丈夫。任せなさい!」とは言えないし
ちゃんとやったのに¥1000とか¥2000というのもないと思います。

「近く乗り換えるかもしれないから」という一言をよく聞きますが
その不具合がそう思わせているのであれば、ちゃんと直したらその必要はないかもしれません。
みんなちゃんとして乗ろうぜー。






















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工場側だってエンジン不調も足回り異音も般若の面で。

  • 2015/11/15(日) 19:42:01

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さて、前回は依頼者の側の作法として、どうしても直したいときは般若の面で気合をアピール!の巻。
でしたね。みなさん上手に目え吊り上げられたでしょうか。
どうしても出来ない場合は、逆に満面の笑みで不気味な威圧感を演出もありですね。

今回は修理の受け手側も、実は般若の面で診断にあたっているという事例のご紹介です。
軽く15万キロを超えたWISHことウィッシュ。依然一発変換出来ません。なぜか写真も回転出来ません。
後方からのコトコト音との訴えですが、通常の路面の段差ではめったに出ない。
どうも片輪だけ段差を越えたときつまり、車体がひねられるとかロールしたときに出るもよう。
幸い、工場内でもある程度再現出来ました。



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左側になにか起きているようなのでドアを開けて開口部に立ち
体重をかけて揺するんですが何ら聞こえません。



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逆にルーフ部に上向きの力をかけて車体をゆっさゆっさするとその音は出ました。
金属同士だったり金属とプラスチックによる構成のスタビリンクにしてはソフトな音質。
祇園擬音マスターの私に言わせると
コトコトというよりはトコトコか。さらに字で書くと平仮名風。とことこ。うーんソフトだ。



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怪しいのはスタビライザー本体をボデーに留めてるゴムブッシュでしょう。
メンバーと呼ばれるごっつい塊とボデーに挟まれるようについてます。
いじってみたい部分はカメラも近づけない狭さ。



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ここが般若の面で考えるところ。
リンクを外してみたら変化がありそうな気がする。



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再現テストと同じ条件ではもう出なくなった♪けど当日返却のお約束。
このままご本人にも乗ってもらおう。

後日、工具がかかってるのかどうかも見えない状態でのブッシュ交換ののちには
無事、私もお客さんも恵比須顔でどんどはれ。

こういう見た目や触診でなんとも判断しがたい症状で、かつ危険度も低そうな場合
工場に敬遠されてしまうことがあります。
すったもんだして判った原因が¥500のゴムで工賃¥5000とかだと割に合わないから。
私に言わせれば、合うようにすればいいじゃん。
思い違いで無駄な作業をしないように目え吊り上げてあらゆる可能性を考えたうえで
やらなきゃ先へ進まなかった点検、検証に必要な時間分は交換作業とは別にいただくの。
そもそもそういう身の危険を感じるほどじゃない音や些細な不調でわざわざ来てくれる人。
それくらいの道理はわかってらっしゃるという前提で対応しなきゃ逆に失礼。
でもさすがに結果が出せないのに点検料だけいただきますってほど名は通ってない。
だったら手出さないほうが安全じゃない。てのが一般的には並。
だけどほんとはオーダーに応えられてこそ並。
並の上ってのは言われたことをやるなんてもんじゃない。
例えば電話で原因がわかっちゃうくらいじゃなきゃ。
ここ数年で、そういうレベルの人を知っちゃったから。
早く並の整備士になりたいもんです。



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クルマ変わって、MRワゴン、エンストして走れない。
診断機によれば故障コードの記憶は一切なし。

でもむしろ診断にはここらへんのデータがものを言うの。
目標とする回転数に対して実際のそれがえらく低いんでこれじゃエンストしちゃうべ!?
てことで回転を上げるために必要な空気を送るためのISCって装置にコンピューターがムチを打ち
見たことない91.4%なんて開度を要求してるの。

ちなみに実際なん%開いてるかってのを見るセンサーの類はついてないから分からないの。
だから自動車の修理は現物を取り外したりして調査するの。
これが高級車だったり、飛行機とかならセンサーだらけなのでいちいち現物調査しなくていいの。



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そのままエンジンをかけといてあったまってくると、冷却水温度を見てるコンピューターは
徐々に同装置の開度を絞っていくんだけどー。
今度は逆に目標回転より実際の回転が高いの。
もうその装置、ISCバルブの信頼性はまるでないってことなのね。

とはいえ部品はパッキン類入れて約3万とちょい高価。
ヘタレなんで前の記事の廃エンジンに残ってる当該バルブで2日も検証。
オーナーがそれでいいってんでその中古でGO。
またしても部品はタダであげるけど点検料はもらうしすぐこわれても勘弁ね。



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おっと、そこまでだぜ。






















エンジン不調も異音修理も般若の面で。

  • 2015/11/08(日) 18:52:05

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車検のスイフト。
走行中の「何とも表現しがたい異音」も出来ればどうにかしたいという控えめな依頼あり。
プロ並みの洞察力のオーナーは
「速度40~50キロでゆるい加速中に必ず出る」と、ありがたい情報をくださいました。

ひとまず忘れて検査持ち込みの行き帰り、確かに「表現しがたい」音が。
強いていえば「モワーーーン」か。ビビッてる系かと思われ。
戻ってリフトでビビりそうな排気系をチョップ診したら似てなくもないような音。



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拡大。切れてんの。車検も合格したことだし罪は軽いだろう。まだ納めてないし。



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買っても高くない部品ですが入荷は翌々日てことだし
これが音の原因かどうしてもすぐ知りたいんでくっつけ。
サンダーせずに済んだのはたまたまですが幸運は続く。
「モワーーーン」は止まっちゃった♪

異音・振動・異臭といった、五感をくすぐるけど危険はなさそうな症状って
修理屋が嫌がる事例上位に入ってます。
結果が出せなければまともに料金を請求出来ない気がするから。
最後の砦みたいな印象のディーラーだって実は生業は販売なんで
人間が出来てればオーナーの思い入れや諸事情をそれとなく探るもんですが
いろんな思い出がつまってたり戦友のように思ってたりなのに
「この際次のクルマいきませんか~♪」的ビーム発射だと撤収せざるを得ませんね。

結果を得たければ、般若の面のごとく意志の固さをアピールするのが必要。
当店のような普通の工場に当たらなかった場合はね。



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アイドリングが2000rpmと高すぎるワゴンR。

どうもここらへんでシューシュー聞こえる。



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チャコールキャニスターって、燃料タンクから蒸発したガソリンを溜めとくタンク、
それをエンジンに導入するホースをつまんで塞ぐと回転が下がる。



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アイドリングのときは開かないはずの電磁バルブが開きっぱなしの可能性大。
コンピューターが出す指示である電気信号の配線を抜いても変化ないから。


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たいした値段はしなさそうだけど、焼き付いても捨ててないエンジンに付いてますね。
まさにこういうときのために捨ててないの。
(焼き付いた本体は捨てればいいのにね)



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交換後は良好。
何度も来てくれてるしカノジョはカワイイし部品は中古だしタダであげます。
交換の工賃もタダでもいいくらいカンタンですが
でも点検に要した時間やらそこを疑うきっかけとなった経験に基づく聴診センスやらを料金に反映してます。
容易に入手した情報をもとに安易にアイドル不調=ISCVなんて突進すると
直らないばかりか高い部品を無駄に奢ってしまう不幸を招きますから工場に出しましょう。



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羊の皮を被った狼っていうんですか。
ランエボと同じようなエンジンのエアトレック。
普通に故障コードありのエアフローセンサー不良による加速時息つき+エンスト。
ちょっと面倒な位置にあり。



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なのでそれが付くエアクリーナーケース底のゴムをむりくり変形させてつけちゃった人の気持ちもわからんでもない。




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かといって次は私の仕業だと思われちゃうのはいやなので



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裏表同じ形なのを再利用でハッピーですね。



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スピードメーターのケーブルが切れちゃった昭和車。
遠い昔、マフラー替えて無理に鋭角な取り回しでつけたのが原因と思われますが
万事休す。部品は生産中止。



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他車のを流用しようにもメーター側がこんな複雑なかたち。
ねじやロックの類はなくて、ダッシュにメーターを納めればワイヤーもパイルダ―オン式。
ラジオのカプラーもそれ式のがありますね。
組立効率的にはいいんでしょうが修理屋的には困ったもんです。



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アクセルとかクラッチとかの操作系とちがって、引っ張り方向には何ら強度がいらないので
取り回しに無理のある長さをちょっと余裕ある全く別もののワイヤーを調達。
ミッション側は同じ日産の近い年代、そのまま採用。
メーター側は引っこ抜いて再使用ってー寸法だ。



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当然、せっかくの新品も片方は引っこ抜く。



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さすがに手締めじゃあれなんでプレスで。
中身がきつくなっちゃいけないので欽ちゃんのどこまでやるの。
勿論、中身のワイヤーの出具合も重要だ。動いた♪



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一見こんなふうに見えた修理が



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こんなだったりすることはよくある。