JAZZはあたかも風のごとく

  • 2015/05/24(日) 11:54:36

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電話した相手が「忙しいオーラ」全開だと不安になりますね。
例えば全力疾走して電話口にたどり着いたかのような息の荒さだったり
何言ってんだか聞き取れないスピードで名乗ってみたり。

Dレンジの信号待ちでブルブル振動と音が出る平成ひとけたミラ。
タコメーターを見てると全くそれとリンクしてないので
エンジンとミッションをわずか3個で支えてるマウントのゴムを疑いました。



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もちろんプライベートなら好きにしてかまいませんが
勤務中、特にお客さんと直接しゃべる職種であればちょっとね。

唯一目視出来るF左タイヤ近くのはこんな感じ。
新品つけたってブラケットの中心には落ち着きませんが



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のちに自分に影響を与えることとなった、
好きだったTVドラマ「王様のレストラン」の1シーン。
ウエイターがメニューにないオーダーを安請け合いしちゃって調理場はてんてこ舞い。
通常メニューじゃないから時間がかかるのは必至。
ソムリエが不自然にワインのレクチャーをして時間稼ぎしたりして
なんとか出すことが出来た料理を談笑しながら召し上がる奥様方を見て
「のんきなもんですねーこっちの苦労なんて知らずに。」とオーナー。
「それでいいんです」とホールの長。
「お客様は料理を楽しむために来ているんだから。」

こんくらいのものは入ってほしい。
エンジンが揺れるとこの隙間は広がりもするけど詰りもするから。
恐らく、Pからシフトしたときに車体全体にショックがくるのも無関係ではないと思います。



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ドラマを引用すると長い説明が要るそのことをひとことで言ったのが
「JAZZはあたかも風のごとく」
まあ説明は要るんですがあの渡辺貞夫さんが駆け出しのころ恩師に言われたそうで。
血のにじむような練習をしても、軽くこなしてるぜ~って涼しい顔でプレイするのがプロってもんだぜ。
多分ですが、お客さんはこっちの苦労を共有するためにお金を払ってるわけじゃないぞと。

ところで奥のほうのは急がないってんでもう半年。



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もう終わりかけ、ホイールシリンダーのエア抜き用プラグが折れ残ってるのを発見Orz・・・
もがきましたが同径ドリルで破壊するしかありませんでした。
さらに、普通と違って鉄の玉が弁として仕込んであってとれない。



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煮たり焼いたりしてもどうしてもダメ。
そんなこともあろうかと(ウソ)捨てなかった折れドリル歯を採用。



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エア抜き用だから内部に貫通してるんで
こうしてそれをプライヤーではさんでもがくこと数分。



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鈴カステラのごとく、もはや球状ではないのが激しい固着度合を物語っております。
鈴カステラを見たければスーパーやコンビニのPBお菓子コーナーへ。



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さて、同径ドリルで破壊したってことはオーバーサイズのプラグが必要ってことだ。
右端のが破壊したのに近いサイズ。
真ん中のくらいがちょうどいい。



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数々のダメキャリパーやホイールシリンダーを捨てずにとっといた中で
一番ナイスな条件のはこれでした。



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何がナイスって、私の貧弱な工具ラインナップにもあるおなじみの径そしてピッチ。




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アルミだから切りやすく破壊もしやすいんでおそるおそる。



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穴の底は本来ボールが当たるのをテーパー形状のプラグ先にフィットさせるため
いい塩梅の刃先角度のドリルでやさしく揉みました。



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一発で決めないとクルマにつけたのをまた外すことになるので
光明丹はなくてもマジックで当たりチェックしたぜセニョリータ。



















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ただの部品交換の記事がお好きですか?

  • 2015/05/17(日) 16:34:48

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フォルクスワーゲンのクーラント漏れ。
一部で、部品交換してくれない工場ってあらぬ噂を語ってる人もいますが
ほら。こんなに替えました。
やるときゃやるんですよ。
特に外車の樹脂やゴムは信用してないんで、触ったら替えるくらいの勢いで。



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終わりかけ、EGRパイプの締め付けのとき邪魔なこれをつかんでちょっとよけようとしたら。



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もげた・・・オーマーイガー・・・
ここ、クーラントが通るんで
時間のかかるエア抜きとか漏れの点検が出来ないじゃない。
ワッカナイドゥー!?ワッカナイドゥー!?(=どうしたらいいんだ!?北海道弁ウソ
追加発注はしたものの、すぐ来るわけもなく。近所のホームセンターへ。

「店長~耐熱の8mm径の3ウェイジョイントなんてものは・・・」
「・・・あるよっ」
!?



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確かに耐熱で8mmだ。
ちゅーか床暖用のパーツらしくクーラントを通す用だから申し分ない。





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エア抜きも終わったし。いっそこれで納車したいくらいだ。




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唯一、抜け止めのガッキがないのが気がかりだし正規品が来ちゃったので。
安売り工具店なんてなかった時代のブルーポイント20年もの三連装で二度手間は回避。



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こちらはエクストレイル。
エアコンコンプレッサーだって替えちゃうぜ。
だめなのは電磁クラッチだけだけど
ちょっと上乗せすればリビルト(O/H済品)が買えちゃうしー。

ただね、ばねだか油圧だかでベルトを自動的に張ってくれるテンショナーもお疲れ。
始動時や発進時に「ガラガラ」とか「バタバタ」鳴る原因です。



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レンチでテンションをかけるだけでベルトが緩みます。
つまりどこにあってもロックされない、いわば危うい作り。



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ほらね。
私の手が変なかたちになってるのは、
レンチを押さえる・ベルトを押す・写真を撮るの三つを両手でやってるせい。



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部品交換なんて見たくねーよって人へ。

一時期のフォレスターあるある。発煙筒ホルダーがもげちゃう。
でもスカッフプレートってドア下の長いのと一体で高いから縫っちゃう。



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さすがに糸ではなく極細の針金で。



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残ってるかつての相手がなんかビンボーくさいから



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切り取っちゃえばもう新車時同様。
それは言い過ぎだろうって?
だって、車体に戻したらグローブボックスの陰になって全く見えないから(爆)

それもあるし車検なんでしぶしぶおまけでやっときます。

言うことを聞かない工場へようこそ。

  • 2015/05/12(火) 20:33:20

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ショック交換の工賃お問い合わせのエスティマ。
一応お答えしましたが「じゃーよろぴくご検討を~」って電話を切ることはまずありません。
<その目的はなんなのか>
根掘り葉掘り問い詰めると、かんねんして白状してくれたのは
「がたがたいって乗り心地が悪いのを何とかしたい」でした。

てなわけでショック交換は却下して
ひとまず見た目や触診上何かないか探ったところ
スタビライザーの取り付け具合にがたを発見。



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はしっこのほうはリンクと呼ばれる、両端関節つきのぼっこがショックとつながってます。
何のためについてるのかっちゅーとそりゃロールを抑えるため。
つまり車体が横揺れしづらいようにしてるってことでして
「冬場の悪路で横揺れするときに音がひどかった」という
お客さんの鋭い情報収集力によって得られていたデータとも整合します。



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ごついステーでゴムブッシュに抱かれたスタビライザーを固定する構造ですんで
多少のがたがあっても、普通に手でつかんでゆすったくらいじゃ気づきません。
「おりゃあー!!」
って感じで、しかも「おめーがたあるんだべ!?」という確固たる疑念をもってゆすると
それでも「うーん・・・多少あるかな?」ってことが多いです。



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でも実際はこんなに穴が大きくなっちゃってもう。


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裏っかわ。



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ここをゴムが包むんですが
錆びて磨かれて一回り細くなっちゃってたのも見たことあります。



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今ならまだ許せるレベルなので錆止めのためグリスアップ。
塗装したってなんぼももたないだろうし
ベアリングやシャシ用のグリスだとゴムを侵すので
ゴムにやさしいラバーグリスね。

ひとまずここの音はピタッと止まりました。
あとはご本人が納得するかどうか。
元々気にされていたショックだって全く万全ってわけでもないし。

異音修理は地道な点検と作業の積み重ねですが
多くの経験とそれらの記憶をフィードバックする能力が必要です。
乗り手側にも、発生条件や頻度といった正しい情報を作業者に与えるセンスがあったほうがスムーズですが
なくても手を変え品を変え白状いただきますのでご心配なく。
お金のかからない部分から手をつけるのもいい方法なんですが
なんかまだ・・・という可能性も十分承知のうえで進めていますし
一発で何か所も手をつけず、場合によっては段階的に進めるのは
本当の原因がわかったほうがスッキリするという私の事情もありますんで
どうぞお気遣いなくそのむねオーダーください。















依頼者の真意を嫁。

  • 2015/05/05(火) 19:34:26

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GWにも仕事をさせてもらえるなんて本気でありがたいことです。
しかもこんな退屈しないクルマとは。
思わず今月2回目の記事を書いちゃいました。



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連休中にマフラーがらみの突発修理って毎年あるんですが
これは事前に打ち合わせのうえガスケット類を準備済の
中古マフラーお持込み交換。
言われちゃいいませんが遮熱板が自由動してるので強制処置。



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もう買えないかもしれないしせっかく外れてる今。
強制塗装。言われちゃいませんが。
半年後に車検を控えてるのに1年点検せよとの指示もあり
考える整備工場をお選びですから文句は言わんでしょう。



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連休中という条件もふまえれば
本日この点検端子をジャンプした事例は非常に少数だろう。
しかもまさかの正常コードと来た。



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ウオッシャータンク付近がなんか色づいてるのはポンプのパッキンとかか?



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しかし作動させてもエアで加圧しても特になにも起こらず。

ひょっとしてあまり多くないこの横長な形状に起因するのでは。


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車両の挙動変化の影響でタッポンタッポンしやすいだろうから
ここにはペラペラのパッキンがついてたような気もする。
このおへそはそれの固定用では。


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ま、とりあえずこれで事足りるでしょ。

あとで気付いたけどここらへんにある空気穴は塞いじゃいかんのでしょうけど。



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自走で引き取って来たんですが
アイドル状態で「ボロッ・・・ボロッ・・・」ということがありまして
お客さんもお気づきだそうで。
この時代にはあるあるな、エンジン洗って乾燥不十分的な。



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中古車屋さんの仕業だったりすることが多いですが
もういつのことなのかも迷宮迷宮LOVE MEですねトム。



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被害をこうむってるのが一個だけ、しかも多分常時じゃないのは不幸中の幸いですが。
ひとまず変なところに問題がなくて一安心ですね。



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一方こちらは突発的なマフラー爆音発生の割とご近所さん。
長いセンターマフラー、ディーラーさんでは10万超えの宣告だそうです。



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それほど深刻ではない、ほんの一部の穴あきですが



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本来のかたちは溶接されたこんな金具の内側なんで
かるーく直せますぜって工場はそう多くないかもしれません。



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穴からなるべく離れたところに火を入れたいわけですが
あんまり広範囲をいじるとなると時間がかかる=お金もかかるので
いい塩梅の当て板を切り出して。

しかも右手の元々溶接されてる分厚い個所を利用してつないじまおうってお主もワルよのう。



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上向きだからしつこく火を持続させられないので
だいたい一発では決まらずところどころに杉様の歌声がもれてきます。
説明しても知らんやつはわからんだろうからしねえけどよ。



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手直しも終わったら最初に切り取っちゃった元の補強金具は戻しずらいので
プリンさんもやった方式で再度補強。



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わかる?
平鉄とパイプはそのままじゃハグしないんでわざわざプレスで丸く曲げてんの。



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えらく広めに塗ってるのは
患部から離れた右端のほうをサンディングしてじゃまなアース線をつないだから。

去年のGWもマフラー直しましたがそのクルマ
先月車検に来てくれましてそのまんまで更新出来てめでたい。

あ、「嫁」じゃなくって「読め」ね。


昔は聞き流してた、物足りないと思ってた音楽に年齢が合ってきた。
ピチカートファイブで検索して手こずったのが我ながら残念


























裏をとれ。

  • 2015/05/01(金) 20:19:14

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裏をとるってのはつまり
例えばナガツマンのような正面からじゃ負けそうな相手のバックをとるっていうことではなく。
どうせそれでもやられちゃいそうだし。

シフトレバーがPに入らず、するとやっぱキーがロック位置まで回らず困っちゃうトヨタ。
先月車検やったばかりなので青ざめます。

まずはケーブルをフリーにしてミッション側に原因がないことを確認。
いくら車検と無関係でも気まずいから。



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幸いミッション側は手でPに入れられるんで
ケーブルそのものかレバーのまわりが怪しいんですがなんも見えないので
土台ごと摘出したら普通に動くじゃないですか。
これがレバーいちばん後ろのL位置で



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これがP位置。
フロア付近では長いぼっこが上下してるようですが・・・



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原因がいまひとつだからまだ組み付けたくない。
と、なぜかその作業してた床にキレイでデカいビスが。



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さっき上下動を確認したぼっこの先に怪しい傷もあるし。



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ここはすぐフロアのはずだから
こうなってたとしたらぼっこが当たってそれと一体のシフトレバーの動きは制限されるけどね。
そんな茶柱じゃあるまいし全然縁起良くないし。
これじゃまだ妄想レベルでしかない。



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じゃあ相手のフロアに形跡はないのか。
ここらへんだ。



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ありましたボス。よーし逮捕状だ。急げテキサス。



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ちなみに最初にひじ掛けの底のビスを外す必要があるので中の荷物を出しましたが



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荷物の中にあったビスと悪さをしてたビスは同じもの。
10mmのアタマにそぐわない細めのねじは見たことあるやつだ。



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こういうとこだ。
一本しかついてないし。
つまり一本足りないのがどこかを彷徨ってる可能性は否めないけど
それがまた同じ悪さをするようならもう隠居レベルの運の悪さだろう。
忘れよう。




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狭いしアタマが10mmって必要もない大きさでプラス溝もないからポロッポロ落ちるのはあるあるですわ。
この¥100マグネットを使わないのは年に何日もあるだろうか。



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室内で外したねじの保管にはこんなのがベスト。
大きすぎるとひっかけてかっぱがえしちゃうから。
口開けたとこのふちが残ってて飛出しづらいのもいいっす。



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過去そこらへんを私がいじった記録はまるでないので
どんだけふんだくってやろうかとうずうずしましたが
ほとんど提案通りの作業をさせてもらった車検の直後だし
クルマについてるコレを初めて見ちゃったしなー。

お客さんも「急な話ですぐやってくれたから」って代車に掃除機がけまでしてくれたそうで
私も踏みとどまってよかったと思いました。
開けてみたら全く同じカードで勝ち負けなしみたいな?
悪くない結末。