整備工場の表と裏。

  • 2015/04/19(日) 08:36:37

IMG_1330.jpg
なんてことない、整備工場の日常の風景。
〇したところのゴムブッシュと、そのとなりのボールジョイントガタのため
ロアアームという部品丸ごと交換という珍しくもない作業。
鼻歌交じりの、もう終わりかけの写真。

若干気にかかるのは
後方に写ってる酸素/アセチレンの容器。


IMG_1322.jpg
まあこういうことですわ。
どういうことかってーと。



IMG_1324.jpg
ボルトとカラーって筒ががっちり固着してたから。
赤で表現してるのはかつてそこにあったゴムブッシュ。


IMG_1325.jpg
半分はアームの輪っか部を切るときに炎を上げて燃えましたが
付近には可燃素材がいっぱいなので養生はするにしても
地味なこそぎ落としも必要。



IMG_1323.jpg
こうなればもう炙るなりなんなりどうにでもして安心。

ゆるみ止め剤を塗って組んだって
締めたときの数割増しのトルクでゆるむんだから
ゆるむまでこめかみに血管を浮かせてはいけません。
ちなみにここ、折っちゃうと相手ナットはフレーム内部に溶接なんで
真っ当な対処法は車体交換です。
かつて折ったことがありますが修正に1年分の集中力を使い切りました。
それ以来ボクなんかゆるめるときこそトルクレンチですよ。

ウソですが。



IMG_1329.jpg
スタビライザーと呼ばれてはいるものの
どちらかってーとテンションロッドとしての役割のほうが重要なコレ。
他メーカーの一般的な車種ではスタビがもげても走れますが
このスズキの仲間たちは多分タイヤがフェンダー内で暴れて走れません。



IMG_1327.jpg
なのでその動きを制限するこんなゴムはけっこう大役。
ヘタった分増し締めでしのぐなんてのは構造上不可能。
もっとも¥500x4プラス工賃くらいのもんですが。
サイドスリップってタイヤの向きを調整する必要があるかもしれないので
元々その工程が含まれてる車検のときがリーズナブル。



IMG_1309.jpg
走ってるうちにストップランプとウインカーがうしろかたっぽだけ点かなくなっちゃう旧車。
今はこういうの無いですがヒューズはなるほどのダブルネーム。



IMG_1312.jpg
全ての電源はアースに通ず。
ってわけでランプ本体とソケットの爪との接触具合にゆだねられる、
ほのぼのとした時代を考察するとアース不良を疑うのは健全な流れ。



IMG_1310.jpg
でもどうもそこじゃなく、一見樹脂製で実はダイキャストのランプボデー、
そいつの車体にねじで通じてる風なアース具合にも注目。



IMG_1315.jpg
他の比較的大丈夫そうなボデーの一部との電位差は0.8Vと多目。
電位差が表れるということはその間に抵抗があるということ。
この場合ランプボデーと車体の接触抵抗と思われますが
まず抵抗ってやつは熱を持ちます。バルブやモーターも抵抗ですが同じく。
同じ抵抗でもただでさえ温度上昇とともにその値が増加します。
接触抵抗なら接触度合そのものが変形によって悪化する可能性もある。

てなわけでランプボデー~車体を線でがっちり結んで良好、ホッとして写真なし。



IMG_1333.jpg
奥まで差しちゃうと回らないキー。
ほんの1mm浮かせれば回るんだけど面倒なのでおまけ。


IMG_1319.jpg
お客さん調達のマフラーが微妙に短くて届かず、一部延長のCBR。
あんまりきれいにいかなかったけど組んだら何も見えなくなるから。
大変だったのはカウル類のビスの多さと種類、そして養生。
試運転する気満々だったのにメットを家に忘れてきて残念。


っちゅう感じで見えるとこは一応アピールしますが
終わったら見えないとこは説得力がないのであえて口にせず
のちに記事ネタリスト入りしていることをご了承願います。























スポンサーサイト

呪縛を解き放て。

  • 2015/04/05(日) 11:53:19

いきなしですがメールくださったKさん、オーダー了解しました。
1000の品はない場合、保留のうえ電話にて相談します。(メール返信がエラーになるので)

ここから本編。
IMG_1278.jpg
油圧式のパワーステアリングには必ずついている、リザーブタンク。
一見、黒っぽく見える半分くらいまでオイルが入ってるようですが
ゆすっても油面が揺れません。



IMG_1279.jpg
そういうもんだべ?という呪縛を解き放ち
たいして大変でもないタンク取り外しを決行してみると
黒っぽいのは汚れがへばりついてるだけで
決して油面高さを見せているわけではないと分かります。
洗うのもそんなに時間かかるわけじゃないし。


IMG_1281.jpg
日の光も通さない、ダークサイドに転じたかつての赤い血潮は
新油と並べるとシステムへの悪影響が懸念されますね。



IMG_1284.jpg
元々はこんな感じだったのでしょう。
油圧を生み出すポンプやタイヤを動かすギヤボックスがいかれると出費大。
エンジンオイルやATオイルばっかり替えられるので
この方がたはいつも面白くないそうですよ。
他にも、クーラント、デフ、トランスファーなんて面々も愚痴ってました。



IMG_1289.jpg
旧いクルマは細かい故障は受け入れろという呪縛もありますね。

オドもトリップも動かないメルセデス。
幸いスピードメーターは動くので迷わずメーター本体に着手出来ました。
いちばん大変なのは、針を非破壊で分離することです。



IMG_1287.jpg
歯車のついたシャフトに数字のついたコマがズラッとささって、
最後にきつくはまるだけの駆動用ディスクがゆるゆるでした。
ポンチの跡はこれが初めてではないという歴史。



IMG_1290.jpg
ボタン電池くらいしかない大きさの部品。
ポンチングはかえって難しいのでタガネで。
これで空走時代に終止符。


IMG_1291.jpg
かかりも良くないってんで
今は亡き始動用の追加インジェクターを診てみたら指示が出てないので
現物調査で探し当てたリレーの単体点検。
検電ランプ演じるインジェクターにはちゃんと指示が出ましたんで
納期と予算の関係上クランキング中強制作動方式に方針転換。
本来は水温が上がると作動しませんが
知ってる人じゃないとかぶらせちゃうかもしれないという
その緊迫感がオーナーにとってむしろインセンティブ(?)


IMG_1272.jpg
タイヤ交換のときかたくて蹴らなきゃとれないという呪縛。

これはギャランドゥな先人ヒメノモータースさんの知恵で対処。
使命を終えた道具の第二の人生についてはちょっとうるさいこの私に
悔しいけれどお前に夢中と思わせたナイスな事例ですね。



IMG_1276.jpg
一段目にはブレーキディスク、
二段目にタイヤ(ホイール)とつく位置は決まってますので
なんとなく付近を磨けばいいってもんじゃありません。



IMG_1277.jpg

地肌が出たらそりゃ紫外線にさらされまくりなので
ファウンデーションっていうんですか。
お母さんが高いお化粧品を使う時
いきなり塗らずに指先で広範囲に点づけしているのは
いずれクルマに高いグリスを使うであろう我が子への教育の一環なのでしょう。



IMG_1274.jpg
各所でかっぱふみふみ言われてるグリスは持ってませんが
普段使いのパッドグリスにも似たような性能があるようです。




IMG_1286.jpg
ブレーキキャリパーをO/Hしろなんて気合いの入ったひとのクルマには
言われちゃいませんがおまけをつけちゃいましょう。
普段はディスクで隠れてるバックプレートにサビが目立つので
磨いて塗装。
組んじゃうと全く見えないのでだまってやってます。
あとで言っても恩着せがましいので言いません。