人のふり見て・・・

  • 2014/09/24(水) 15:11:01

IMG_0627.jpg
色気ないですが S52 フェアレディZのブレーキ。
わずかにツヤのある部分だけがドラムに当たって制動力を発揮していたもよう。



IMG_0626.jpg
少(淑)女に何が起こったか。
もう常識では想像つきません。
鳴きがひどくて自分でサンダーを当てたのか?
工場のアンポンタンがキレたのか?



IMG_0632.jpg
こちらはS46 スカイラインのステアリングリンケージ一式。
もしかしてだけど~♪・・・・
♪最後に替えたの昭和なんじゃないのー
もう一個や二個替えたってしょうがない。
良くても悪くても全部交換。
良いのなんて一か所もないけど。




IMG_0631.jpg
一見グリスや泥がくっついてるだけですが
ゴムのブーツそのものが変質して原型をとどめていません。
シャシブラックと土とグリスが堆積した化石も採れました。
二年前はまともだったとは思えませんが車検は持ち込みで通っています。



IMG_0544.jpg
これはS42あたりの縦目のグロリア。
漏れはないけどンガーーーって鳴ってたウオーターポンプO/H。




IMG_0543.jpg
かつて守谷のオヤビンがくれた資料とお客さんの気合いで絶版部品GET。


IMG_0546.jpg
調子ん乗ると痛い目に遭うので要所は寸法保存で安心ですね。



IMG_0615.jpg
これはトリックに登場したやつかな。
Fグリルのあたり、よく見といてね。



IMG_0623.jpg
運転席のこのレバーを引くと



IMG_0624.jpg
ラジエーターシャッター作動で冬もあったか。
シビレる装備ですね。
あ、ラジエーターもクーラントもついてませんでした。



IMG_0625.jpg
なのでストーブ装備。
燃料はタンクからのガソリン。
この時代すでに、快適さは危険と隣り合わせ。
きっと50年後も似たようなことを言われるんでしょうね。



IMG_0616.jpg
デジタル的なトランクの開き方。
いわゆるどんと来い。



IMG_0617.jpg
ブレーキを見ようと思ったら強制的に開けなきゃならないトラックのようなハブ。
リテーナーはあれどシールがない。
溶けちゃった?



IMG_0618.jpg
いや、こういうもんらしい。


IMG_0635.jpg
昭和に浸ってばかりではありません。
コードP0400を宣告されたスズキ直噴ターボ。
それはえらく奥まったところのEGRバルブでした。



IMG_0633.jpg
間違いが一つあります。



IMG_0634.jpg
穴なしガスケット。
というよりただのトタン板みたいな工作物。
こういうことをするとこの時代のはコンピューターにバレてしまい
チェックランプを消してもらえません。

保証がついてたので売ったとこで一度は診たそうですが
「ウチの品は間違いありませんぜ!」
という本来の意味の保証って中古車では非現実的。
だって新車だって保証期間内にこわれたりリコールが出るんだから。

幸いお店独自の保証じゃなく、カーセンサーがつけてくれる保証だからどこに出してもいいそうで。
でも診断過程の工賃はお客さん持ちだってんで
交換過程で診断するって荒業を使いました。
普通は私の受け持つリスクが大きいのでやりません。

☆今日の教訓  他のとこにも見せてみよう
















スポンサーサイト

本当に欲しいものは何?

  • 2014/09/14(日) 13:51:30

クルマを修理に出さなきゃ!と決断したとき。
本当に欲しいもの(改善したい不満)ってどんなことでしょう?

ブレーキが効いてはいるんだけど、たまにキーーーッって鳴って恥ずかしいから止めたい。
であれば、工場でその通り伝えたほうがうまく行きます。
そりゃそうだべさ。みんなそうしてるんじゃないの?と思われるかもしれません。
でも意外と現実は違います。
見慣れない建て構えの事務所や、いかついフェイスのおじさんに身構えちゃったりして
なぜか微妙に気の利いたセリフが出ちゃったりします。

「ブレーキパッドがそろそろ心配だから診て。」なんていうふうに。

通常、現場上がりや現場兼任のおじさんだと
「何か効きが悪いとかあるんですか?」と訊いてくれますが、そうじゃない場合もあります。
そこで微妙に話の方向が修正されてしまい、現場への指示がこうなっちゃうかも。
「おーい、パッドの残量見てやってくれ。」
それでも幸運なら、現場の層の厚い工場だと素直じゃない整備士がいて
「半分以上残ってるけどなんかあんのか?」
「いやパッド見てくれってゆーからよ。」
「バカヤロウ。なんでそう言ってるのかもっかい訊いてこい。」
という具合に軌道修正されますが不運な場合は。

「半分くらいですが早目に交換しますか。」

となっちゃったりして、一旦は鳴きは止まったものの
本来は荒れたディスクを対処すべきだったのにしてないのですぐ再発。

ちゃんと見たからって診たとは限らない。



IMG_0590.jpg
124型フィールダ―のRマフラーとセンターパイプつなぎ目の腐食。
N系エンジンとZ系エンジンでなんと2台連続。



IMG_0588.jpg
バンドがかぶさるので好きに補強ってわけにはいかない。



IMG_0589.jpg
おまけに差し込み式のフランジが錆びてもう一体化。



IMG_0591.jpg
現時点で穴があるのはセンターパイプ側のみですが新品は8万なんぼ。
ずいぶん多い事例なのか、中古は底をついたようで
5、6万出すとフランジ付近のみ新品にすげかえた「リプレイス品」(?)という
なんだかなって感じのが買えるそうですが。
Rマフラーはなぜか2万もしないという信じがたい価格設定。
それでも真っ当なやり方だと工賃含めると二けたに迫る勢いです。




IMG_0592.jpg
もったいないので考え方を変えましょう。



IMG_0594.jpg



IMG_0595.jpg



IMG_0598.jpg
な・・・!?




IMG_0599.jpg
最小限で対処。



IMG_0596.jpg
ヨンクだし、ちょっと位置が変わっただけでいろんなところのクリアランスが確保出来なくなりますので慎重に。



IMG_0597.jpg
いいんですよこれで。(このあと塗装ね)
クルマはマフラーのみにて動くにあらず。
もっと言えば。
人はクルマのみにてイキルにあらず。





IMG_0601.jpg
もう一台のほうは外す段階で裂けました・・・



IMG_0602.jpg
弱ってて切除する範囲が広かったのでつなぎが長め。

つなぎ材を中に仕込むのは
弱った元のパイプを極力守りたいから。
外から覆うと腐食性ガスに切り口をさらすことになるので。
さらに、双方の外径が同じじゃないので外から覆うのは手間だから。
そこで径を絞ると排気効率がうんぬんというセンスィティヴな方には別な方法もありますが。



IMG_0603.jpg
片方のオーナーは、浮いた予算でこんなにできちゃいました♪



・・・などと怪しい通販のようなことを言ってる場合ではありません。
最初のオーナーから、音がなんも変わってないというお叱りが。
そんなにすぐもげたり穴が開くわけはなく、
勿論違法レベルの爆音でもありませんが
どうやらマフラー自体の消音機能の低下。
私の慣れというか思い上がりが原因です。
「穴が開いてるから直したい」という単純なオーダーと勝手に理解したのが実は
もっと進んで「静かに乗りたい」だったのですね。
考えてみれば、全員がそういうことでしょう。
事前にその可能性もお伝えすれば、あるいは受け入れられたかもしれません。
オーナー、今回は力不足で申し訳ありません。
機会をいただけたら挽回しますのでどうかこれに懲りませんように・・・






















異音修理は共同作業。

  • 2014/09/11(木) 20:36:25

IMG_0579.jpg
走行中、「ブーン」という音が後方から聞こえるというモビリオ。
ヨコハマナンバーなのになぜか4WD、しかもわざわざ当店へ。
(ウソ。来道は別件。)

結果的にこのハブベアリングが悪さをしていたわけですが
テキトーに替えたわけではありません。

正直、半信半疑の勝負でした。

だいたいにして、後方から「ブーン」なんて普通聞かない。
よっぽどセンスがないのかと思いつつ、リフトで100km/hでそれは出ました。
ブーン

ゲッ・・・出たよホントに・・・
「これこれ!こんなの!」
そうすか・・・おっしゃるとおりで・・・




IMG_0581.jpg
ブログを見てくださったというからには
異音修理ウエルカムという能書きも目に入っていることでしょう。
ここでハズシは悲しすぎますので
あまりのプレッシャーで写真が一切ないのでこんなんで。

左右一体型のごっついアームのフレーム部分といいますか。
中央の柱の部分に周波数検知器を当てるとビリビリきます。

普通のベアリングのいかれた音、ゴーとかガ―じゃないので
ベアリング付近では異常は感じられません。

結局、ある速度以上でとか毎日鳴るとかいうお客さんの訴えプラス
私のイマジネーションにより
おそらくゴムを介していない回転部分=ベアリングしかないという結論に。

分不相応ですが、かつてアメリカの大胆な排ガス規制を一等賞でクリアしたホンダエンジンの開発リーダーの話を引用しますと。
「F1でいかにして馬力を出すか(たくさん燃料を燃やすか)を考えていたのに比べれば、
排ガスをキレイにする(少ない燃料を上手に燃やす)のはラクだった」

成功者は好きなこといえるよなーではありません。
逆の発想。もし私が開発の一員だったら。
聞いたこともない「ブーン」なんて高周波の音を出してみろという課題を出されたら、
音源としてラバーマウントの部品は考えないだろうということです。




IMG_0578.jpg
あろうことか前方からも異音発見。
こっちはゴロゴロ。
明らかにドライブシャフトの中間部保持用ベアリングから。
単体で買えるなんて、ちょっと素敵。
どっちもピタッと止まってよかったー

クルマの異音て多くがそうですが
振動源と増幅経路と最終出力部が存在します。
今回のようにその距離が長くなると音は変質し、元をたどるのが難しくなります。
なので想像を働かせるうえで、
お客さんからいただく情報が重要になってくるのです。



IMG_0555.jpg
おまけ
ラジペンでキレそうになったとき蘇った記憶。
12角っていーねっ♪

本当に考えている仕事人はどこにいる。

  • 2014/09/05(金) 13:02:31

調べたい材料があって検索中、なぜかヒットした地元札幌の建築屋さんのブログ。
たまたまこのブログと同じFC2でもあり、何となく見てしまいました。
それがまたえらい気の入りようで
ほぼ毎日更新、しかも単にこういう工事をしたなんて内容じゃなく
具体的なテーマに沿って書かれています。断熱とか着工前のお祓いとか。
思わず読み進めると、
担当者はなかなかの「考える」仕事人のようで
ある建材についてはちゃんと危険なデメリットも挙げていたり
見合った使い方が出来ないのなら建てないほうがいいなんて言っちゃったり。

気になったのは
<「ブログ」のデメリットは、読んで欲しくて書いた記事がどんどん埋もれていくこと。>
なので、選んだのを一定期間経過後に再アップするそうです。
うーん。確かにね。考えてやがるぜ。

というわけで、私自身は仕事を頼んだことがあるわけではなく
頼む予定もなく 会ったこともないし話したこともない
何の取引も親戚関係もない会社ですが
考えてるひとの仕事を見たい方はどうぞ。↓
http://liebenhome.blog99.fc2.com/
例え痛い目に遭っても知りませんが
見るだけなら何も起きないでしょう。宗教でもないし。



IMG_0538.jpg
そういう私は若干痛い目に遭ってました。
ベンツAクラス、走行中エンスト。入庫後は一回出たっきりで数日一向に出ず。
けっこう使えると思っていた手持ちのコードリーダーが非対応、
出かけて診てもらったけれどいかにもって故障コードはなし。

問診結果と一度きりの体感から、ガス欠と似てるので燃圧監視。



IMG_0527.jpg
煮詰まってきたので何となく触ったリレーが火傷レベルの高温でビックリ。
いつ再現してもいいように出力電圧も監視下に。




IMG_0536.jpg
このままあまり走りたくないのでアイドル放置したり
ちょっと動かしてみたりの繰り返しで4日。
もうダメだ~一回お返ししようと相談したその晩。



IMG_0529.jpg
外にあったのを工場へ入れる際に再現。
針がスーッと落ちて行きます。
シャッター付近の段差のショックで出るのか、
5回出入りして必ずその場所で。
エンストには至らないものの、踏んでも吹けない。
=計器の故障ではない。



IMG_0533.jpg
その時監視下にある電圧は!?別に普通。
この時はエアコンやらライトやらで負荷多目にしてるから
再現まえからこの数字。

しかしまだポンプ不良とは断定しない。
あの人の見解を聞かなければ。
速攻送信した長文メールを見た彼は思ったでしょう。
「てっ!?またかよ!?」
翌朝ありがたいお言葉をいただきありがとうございました。



IMG_0556.jpg
でもって決行。
これは一発目に届いたのがどう見ても合わず
念のため比較しようと心臓部を取り出したところ。
やっぱりダメ・・・



IMG_0568.jpg
代わりのが到着。
今度は合いそうなので、ちゃんと動くのかとか
セットの燃料計の可変抵抗を新旧比較とかの図。
もう誰も信じない。(BGM:ランディ・クロフォード)



IMG_0570.jpg
この、ヒンジみたいのでぶら下がるカバーがなんか好き。



IMG_0569.jpg
この作業のときは外しちゃいますが。



IMG_0560.jpg
実は試運転であまりのガタガタ音にびっくらこいたのは
後ろ足のごっついアームの支点のがたでした。



IMG_0562.jpg
もう乗り換える!って言われたらどうしよう。って
黙ってようかと一瞬思いましたがお伝えして良かったです。



IMG_0566.jpg
ほら、ベアリングも片シールからサンド方式になって安心だし。

当店始まって以来かもしれない、
部品待ちや放置なしの10日超えの作業。
また勉強させていただきました。







続きを読む