それがあることの意味

  • 2014/02/22(土) 20:35:15

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なかなか終わらない、前に出たベレット。
変なかたちのラックブーツ。
なんか出っ張ってるのはラックエンド用のグリスニップルです。




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変質してベタベタしちゃってたブーツを外すとこんな感じ。
ニップルのついてる部分だけブーツがかぶってません。



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つまりブーツはラックエンドを挟んで二分割式。
この業界そろそろ30年近いボクも初めて見ました。
いくら多少ムリの効くゴム部品とはいえさすがに同じスタイルは厳しいと判断。
一体式のに変更を決断。



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フフ。なんの違和感もない仕上がり。
せっかくのニップルは使えないわけですがそれが何?
きっちり給油して組んじゃえばいいんじゃない。
その気になればニップルが顔を出す程度の穴くらいあけられるけどね。
そもそもここのブーツの意味は防塵/防水。要は可動部の保護。

その部品の存在意義を把握してことにあたるべし。



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クリームサンド始めました。

マフラーパテだけでも埋まる程度の穴だとしても
板でサンドすると干物とフリーズドライくらいもちが違います。
わかりづれえか。


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ほら、最近お肌を気にして溶接は控えぎみじゃないですか。
なんかビスが入ってるのは
誰かがドリルで開けたっぽい穴が開いてたから。
いいことですね。水が抜けるようにでしょう。
でもイコール排気も出ちゃうので保安基準的には認められません。



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て・・・写真撮ってたら亀裂発見。
ここはクリームサンドムリ、パテオンリーだとせいぜい数週間。
結局溶接するのね。



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めったにやらねーから良く見とけよコンチクショウ。
どーよ、淡水パールのネックレスを思わせる仕上がり。



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納得してんじゃねーよ。
さっきのは弱ったとこを補強する前菜にすぎないのよ。
これもまだ下のほうがなんつーの?
一体感がないでしょう。



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よく見るとなんかちっさい穴ぽいのも残ってたりね。



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なので仕上げの一発を一気に。
お化粧的意味もありますが、最終的フュージョンにより完全密封。



「♪必ず乗らなけりゃ、いけないわけではないぜイエー」
と、奥田民夫さんは歌いました。
一個の部品にせよ車検とかの制度にせよ、それぞれ意味があります。
ただしクルマ以外の分野と同じく
その意味に共感も納得も出来ないものも少なくありません。
そこはほれ、その道の真っ当なプロに相談して、無駄な散財を回避。
ご自分に合ったカーライフのためにご協力致します。














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だから旧車とか新車とかじゃないわけですよ

  • 2014/02/16(日) 19:45:39

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類は友を呼ぶ。
というかブログ見てくれて駆動系の見積もりのはずがそのまま車検で入れてくださったH3年車。



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クライスラーのちっちゃいやつかって?
この無礼者~!
イルムシャ―の文字が目に入らぬかァー!!




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控えめなエアスクープの下にはやっぱり



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インタークーラーそして当然DOHC。言っとくけどツインカムじゃねーんだよ?



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ご来店のきっかけはこのブーツ。
これは完成後ですがこれが切れちゃってて部品がもうないので
車検出来ないってかつての販社で冷たくされちゃったそうです。



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こっちのはついてもおらずスプラインむき出しでした。
これも完成後。



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部品あるのにね~なんでやってくれないんだろうね~
なんちゃって。
合いそうなのを見繕う→運が良ければそのまま使う→ダメなら加工して使う
といった行程にそれなりの時間は必要です。
しかも、そこんとこがはっきりしなくても
請ける請けないは先に決めるってのが無謀じゃなく「粋」ってもんで、ダンナ。

そこらへんは旧車だろうが新型車だろうがあまり関係なく
調べて理解して工夫するという整備工場が本来あるべき姿だと思っています。
ただ、そんなことしなくても成り立つのならそれはそれで健全な商売です。
が、つまんないです。するとやる気がなくなります。

なので普通のクルマの場合はどうやって高い部品を買わずに済ませようかとか
なにせ工夫します。
つまりなんでもない車検や修理でもやたら頭脳労働。
若干不健全な私です。



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この際ブレーキのO/Hもと、気合十分のオーナー。
自分でもやりますがブレーキ屋さんに頼みました。
キレイに塗装までしてくれるから。いわゆる付加価値的要素。


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こっち側は引きずってたそうで、
なんと奇跡的に出た新品に替えられてました。



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万事うまくいき気を良くして、垂れ下がりぎみだった遮熱材もおまけで修正。

が・・・

入庫後上げっぱなしだったのを降ろしてみたら地上高が足りず追加発生。
オーナーには「なんでオレのクルマ記事にしねーんだよ!」と怒られるし(まあ怒っちゃいませんが)
すみません。もう少々お時間をいただきます。






















勝負!

  • 2014/02/03(月) 10:43:12

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「思い入れがあるから」
ということで代替えという選択肢まるでなしのH5年車。
許可をいただき、本件にはまるで用のないATミッションをおろすことに。



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ミッションが外れたエンジン。
依頼内容はクーラント漏れ修理。
合わせ目の下のほうから垂れてるように見えたので
セルモーターや小窓を外して見た結果
エンジンおろすよりはミッションだろうということで
勝負をかけました。



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こちらV型エンジンの左バンクシリンダーブロック。
光ってる丸いのは冷却水通路のフタです。
右上方に写ってるケースとパイプ間のパッキンもいかれやすいらしいですが
事前の鏡による調査でなんともないと踏んでたので。
やっぱり漏れてなくてここまでは無駄じゃなかった。よかった。



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引いて見るとあらま~アンタなのね。



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元は左側と同じようなフタでした。



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実は何かパイプだかホースだかを替えたのに漏れが止まらなかったそうで
ちゃんと直したら100万近くかかるぜってフカサレタそうです。
どうやらロアホースは新品みたいですが
一発オーバーヒートしたときに裂けただけかも。

クルマの修理はお客さんさえも信用しないくらいの疑り深さと想像力が必要です。



1423 004
こんだけ外してしかも4駆で的外れじゃなくてよかった・・・

修理工場は表向きには直せて当たり前ではありますが
時に確信の持てない勝負に挑むこともあります。
負けたときにケツをもったのがお客さんだったなんて話も聞くし
こんどの事例ではまえの工場はこりゃHOTだぜと勝負を避けたと思われます。
KOOLな仕事をたくさん持ってるんでしょう。うらやましい。

ひとまず初戦は勝った。
このあとも作業で失敗しないように負けてはいけない勝負へとススム。
ソチも札幌雪まつりも近い。