製品化って難しいんですね。

  • 2018/02/03(土) 19:27:19

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もう何年ももったいないって思ってたんですが
ストーブの熱って正面にも来るけどほとんど上昇気流として上方向に行っちゃうイメージじゃないですか。
それを最大限に利用すべく言わばあぶり台を作りたかった。
木じゃ心配だしさすがに鉄筋は畑違いだし見た目アレなので鉄の丸棒で。
5.5Mの丸棒がこれしか余らなかったのは驚き。全く計算無しで発注して足りただけ上等か。



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工場に居るとすぐ冷たくなっちゃうイージス(長靴)は10分でぬくぬく。中央のはお弁当。
猫が興味本位で一瞬食いついたが5分ともたず。こっち目線で撮れたのがまた珍しい。

しかしものを置くときにはたゆんたゆん揺れるし
後部の補強がフューエルリッドの開け閉めに具合が悪かった。
とても売りもんにゃならないしその都度設計して製作だとストーブの値段をはるかに超えるな。
普段「なんでこんなにすんのよ」とか思ってたいろんな品物の見方が変わるぞ。
 
仕事もしてますのでご心配なく。

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一発勝負

  • 2018/01/28(日) 18:39:59

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お仕事のクルマ、ハイエース。
クラッチの切れが変だなと思ってたらペダルが床から戻らなくなっちゃったそうです。
応対時は「室内かミッション側の油圧系統の漏れでしょうね~」とキッパリ。
でもどちらも漏れた形跡まるで無し。
とりあえず動かせないと困るんでこんなの使ってひとまずエア抜きをと軽く考えてたらぜんぜん抜けない。




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なんか助手席あたりで「ブチュー・・・ジュビー」とか聞こえるんで見たら、こんなのがべたべたになってました。
アキュームレータって命名されてますが普通そう呼ぶのはABSのとか油圧サスの蓄圧装置だし
クラッチにこんなの付いてないほうが多いと思うしなくてもだいじょぶだべ。



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かといって外してしまって繋ぐという方法もないから開けてみる。
けっこう錆びてたのを磨いて見たら丸い鉄板にヒビが入ってて膨らんでるように見える。
力を加えてもグラグラ動くわけじゃないんだけど。



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ブラケット兼用のフタ。磨いてみたけどこれ以上とれなかった。



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漏れを防ぐパッキンはOリングだけど断面が四角いやつで普通置いてる工場なんてない。
ウチも普通だから置いてない。



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でもどうしても動かしたい工場の事情と
これを新品にしてホントに終わるのかという一抹の不安があって神パッキン製作。
事後に記事用にもっかいバラしたから使用後風だけど。
ひとまずエア抜きは出来てそれ以上の問題はなくなったんでここで納期のご連絡。
というかすでに指定されてた納期に間に合うというご連絡。

一般的に「一発勝負」というとぶっつけ本番とか確証のない勝負というイメージですが
修理屋的には一発で決めるための勝負というかまあ上記のような検証作業を含めたもので
若いときは「一発で決めれよ!」とかよく先輩に言われたりしましたが
経験不足で前述の意味の一発勝負になっちゃって結果負けて大目玉とか懐かしい。



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絶妙な力加減のなでなでが必ずしもうっとりにはつながらない。



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獲物扱いのバリバリ&ケリケリ~どぼぢで~







構造変更

  • 2017/12/20(水) 19:34:28


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8人乗りのグランビアの3列目シートを外しちゃって



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貨物車に変えました。
けっこうめんどくさそうな加工をコンパネに施して敷いたのは理由があります。



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大幅にスライド可能なシートを外したあとには、ステーが10cm程度出っ張って残るから。
逆手にとってそこにコンパネを固定するステーを追加してやったもんね。
カーペットをはぐってカーテンレールみたいなやつ丸ごと外す手もあるけど余計面倒だから。

そのまま受験すると、こんなの出っ張ってると荷台とは言えないよね?といじめられちゃいます。
つまり、貨物に変更して課税面で優遇されながらシート戻しちゃうんじゃないのー?と疑われてるわけです。
コンパネ固定しないで置いただけでも同じ。ちゃんとさりげなく動かしてみてる。
逆にちゃんとやって気合を見せとくと「あいかわらずちゃんとしてやがるぜ」からの「こいつはだいじょぶだべ」へ。であってほしい。
「ここは対処しないと不合格かも」って言っても「持ってってみて」と言う人もいますが
やっぱりダメな場合出直す手間は言うまでもなく、「いい加減な工場」という検査員の印象は後を引くかもしれません。
われわれ整備事業者と国の検査機関の間にも一種の信頼関係があると思うのです。



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本来自由にリクライニングしたりフラットにもなるし回転シートでもある造りですが
それらは無効化しなきゃ貨物としては認めてもらえませんのでそういう仕込みを入れてあります。
昔は外したシート用のベルトまで撤去を求められてチョー面倒だった。





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今思えばあえてタイヤハウスの高さまで底上げして面倒な加工を避ける手もあったか。
床下も収納スペースでーす♪とか言って。むしろ使い道が広がるかも。
まーでも高さ30cmとなると基礎をしっかり作らないとアレだし結局ラクではないな。

ちなみにこれ、業者さんからの決定事項としてのオーダーだったからやりましたが
お客さん直接の場合は多分やりません。
節税だけが目的ならそれこそあとで元に戻しちゃう可能性大だし
そもそも多くの人は上がっちゃう任意保険料やら毎年になる車検の手間と費用を考えたら言うほどお得か?
なんでもいいから4ナンバーや1ナンバーになればいいという話ならまずやりません。
そのかわり、「こういう風に使いたいからこうしたい」てことなら積極的にご協力します。









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けっこう切ったんで床がわや。写真じゃソフトに見えるけど。




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ほらー靴底にくっついて事務所もわや。
木工はド素人というのがバレバレだな。
鉄工だってプロというわけじゃないけど切削クズはすぐ掃くのにね。



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どうも。夏八木 勲 です。(いい意味で。)

SSTが足らなくて。

  • 2017/12/13(水) 07:55:35

ポケベルが鳴らなくて風に無理してみましたが
世代が合っても知らない人だっているだろうし完全にオヤジひとりよがりだな。



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BMWミニのクランクシールオイル漏れ修理なんですが
メインイベントはベルトの脱着。
この穴に専用工具(SST=スペシャルサービスツール)をはめてばねを縮めるんですな。
そんなの持ってないし買うにしても届くまで恋が待ちぼうけするのは悲しい。
バブル期に勤めてた会社ではオジサマ方が特殊工具を略して特工と呼んでました。
特攻を思わせる響きを好むような人種が混じってたのかもしれない。




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初号機はいまひとつで改良してこんな感じになりました。



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普通に正対して見るとフレームの陰ですき間も2cm程度しかありません。



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これ、セットしたとこですが
クランクプーリーが出っ張ってるのでこの曲りが必要。
ま、取っといたなんかのブラケットがそういう曲りだったんでごちになりました。



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こんな感じ。




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動かすときはこう。
このハンドル、長いやつなんですがパイプも併用しないと腕プルプルですわ。
六角とか四角の普通の工具用の穴とか出っ張りとかつけたらいいのにね。
そんなに金型のコスト違うんだろうか。言うほど違わないだろうに。




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ばねを縮めると中の鉄板に空いてる穴でロック出来るっぽいのは気付いてましたが
無視して途中までやったらやっぱりロックしないとベルトが出てこないしつけられませんでした。
もう10年選手。ゴムが切れるといけないのでクランクプーリーも、ベルトもやってやったぜフウ。

念のためですがSSTを買わずに作ったからって他より割安じゃありません。
すでに持ってたとしても同じことです。
リフトや溶接機、もっといえば屋内と言う作業環境ですら投資そしてメンテナンスが伴います。
さらに5分で済む作業だってやる人がやってこその5分かもしれないので¥500-とはならないのです。



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来たなおじゃま虫。なんか狙ってるし。



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ねえ、喰っていい?

オウ?喰え喰え。



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獲ったど。



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はっツ!?




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なんかちがう・・・















何とかするということ

  • 2017/11/20(月) 18:59:10

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最後に動かしたのはいつなのかは知る由もありませんが
車検が切れてまる19年という’77年車。ちょうど40歳じゃん。

大事に保管してた旧オーナーがどうやら、キャブはもちろんタンクまで空にしてくれてたようで
それほど大仕事しなくてもエンジンはかかりました。

これが2ドアクーペだったり2000ccのエンジンだったりしたら多分
歴代オーナーの誰かがあっちこっちいじりまくってオリジナルとはかけ離れた状態だったでしょうな。
1800のセダン、比較的低グレードだから毒牙をまぬがれてついに日の目を見たのね。




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とはいえ無傷とはいかない。
始動後すぐに、オリジナル負圧式燃料ポンプから盛大に燃料噴射。
燃焼室にではなくエンジンルームに。




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現代を生きる昭和車ではよくあることです。
ゴムの膜の伸び縮みを利用して、言ってみれば肺とか心臓のような働きで燃料を吸って出す構造ですが
全部を密封すると空気抵抗が邪魔になるからケースに空いてる通気口。
ここからピュッピュと出ちゃってます。内部のゴムの膜にヒビでも入ってるんでしょう。

移動したいんだけど危ないのでビスで塞いだら全く機能しなくなりました。やっぱ必要なのね。
というより中が空気ならまだしも燃料が漏れてるとこ塞いだらその抵抗は空気の比じゃないわな。

無いなら無いで電気式のとかでどうにでもなりますが、幸いにして同じ部品が入手出来て事なきを得ました。
パッキンまで付いてきて超うれぴー。
造るにしてもこんなシンプルな形だからどうってことないですが
それでも買うよか10倍くらいかかりますんで。




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来たときスカスカだったクラッチはマスター・レリーズ共に一新。




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今は抜けてないブレーキの油圧系も一新。
ブレーキ油交換したらマスターシリンダーが逝ったなんてトラウマもあるし
そもそも道路を走ってちゃんと帰ってこなきゃだめなんだから。





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キャブのここのフタのパッキンが

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外したらこんなことに。

それ用のホンマもんは買えませんでしたが、自動車メーカーに供給してる材料屋さんまでさかのぼって
ちゃんとガソリンに耐えるいいものをわけてもらうという手もあるいい時代。



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う~ん。



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たまりませんな。




多分この仕事に就くひとの多くは、本当は自分のセンスでなんとか工夫して
「直したい」「乗りたい」という要望に応えることにやりがいを感じるんじゃなかろうか。
部品があるかどうか調べるだけでも手がかかったり待ち時間が長かったりして
商売として、特に大人数を抱える事業として考えると率が悪すぎるので
私も勤めた工場によってはそんな仕事請けるのを許されなかったりしたもんです。
かつての販売店の工場ですらまず受け入れてくれないというのは無理もないことです。
 
かく言う当店も、常時そればっかりでは多分キツイでしょうが
幸いにして若い時分から古いクルマも加工仕事も好きだったこともあって
もう普通のアタマでもカラダでもありませんのでここぞというときはどうぞ。



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おヒマ顔。



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こんばんわ。島崎 遥香でーす。(いい意味で)(?)