修理はゴルフだ。

  • 2017/07/17(月) 16:19:13

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よくあるアメ車の警告インフォメーション。
何って書くと電話が炎上したら困るんで書かないしよくやる分野でもないし。
冷却水が足りなくなると警告するためのセンサーが壊れたって言ってるようで
足りないって言ってるのとは違って困っちゃうパターンです。



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センサーがBADだからってんで交換したけど直らないそうで
新品がBADかもねって単体テストしたけどGOODでした。
詳しそうな人にすぐ訊くのもカッコ悪いんで得意の超検索で外国の親切な人に教えてもらったのは
「インフォメーション画面の裏の基盤に疑いあり」
ってわかんねーわ。ルーペで全部なんて見てらんない。


その方が直したって付近を拡大。
ほー。はんだに亀裂があるってのはその関係が動いちゃったってことだな。

ゴルフはやったことないし興味ないけれど
ホールインワンとか1打目でピンそば何センチってのはもう技術じゃなくサイコキネシス
あるいは後頭部にプラグしかないと思う。
要は半端じゃなく強く念じて信じればついてくる特殊能力なんだと思う。
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この手の仕事はほぼ素人ですがつけました。
サーキットテスターでの導通テストはOKなんでまあいいでしょう。
いちばん大変だったのはここが原因と信じぬくことと写真撮影です。
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なにを得意げに決めてるんだか分かりませんがたまにこういう顔します。


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かぶりつきながら蹴り蹴りするのがお好き。



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おねだりというより催促。というより強要か。
















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すっかりハマってたGWでした。

  • 2017/05/08(月) 09:20:05

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平成ひとけたのミラ。
シフトロックが動かない。
つまり一度Pに入れるといちいち解除ボタンを押さないとシフト出来ない。
不便すぎる。

回路図はまああっさりしてるほうですが



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シフトレバーすぐ近くのコントローラーなるもののカプラーが見つからないから
絨毯に手をつっこんで探ったら運転席下まで線が伸びてるじゃない。
こりゃアレだ、マニュアルミッション車と室内ハーネスを共通化させる都合上
部品側の配線を異常に長くしたっぽい時代背景を物語る設計かもね。



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整備書の指示通りに全部の線を診たけれど特に異常なし。
唯一おかしいのはロック解除用のソレノイドってまあ電磁石に来るべき電気が来ないってそのまんまだ。
事前にそのソレノイドが生産中止てのはわかってたけど
別に他のを流用するのもそんなに大変じゃないから余裕こいてたのに
単体点検するとそいつは動いてる。最悪だ。

しょうがないから作動の一番のきっかけとなるストップランプスイッチからの入力を追うと
すぐにダイオードを介してトランジスターに入ってる。
さらに通電状態を追うべくLED式の検電をいろんなとこに当てたら
ソレノイドがカチャカチャ動くポイントがあるじゃない。
これはアレだ、最終的な出力はベースをアースして動くPNP型トランジスターでやっててそれは生きてる。
つまり検電でベースがアースされて動いてる。
となるとストップランプスイッチからのプラス電源で動くであろうトランジスターは逆作動のNPN型だ。
言っとくがここまで書くためにというか理解するために
1時間かけてトランジスターの基礎を勉強し直してるぜハニー。

なぜか同品番のトランジスターのデータシートがネット上で見つかったしいー



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その気で見たらそのトランジスター、なんか足が焼けてるしいー
あんなにルーペではんだ切れとか見たのにね・・・



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ま、そっちはあとでどうにかできるでしょ。

このクルマ、本題はこっちだから・・・フゥ~・・・


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寝ぐせと冬毛の抜けがすごいです。





技術ってなんだ。

  • 2017/04/02(日) 11:56:58


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そう旧くもない、L260ってミラ。
走行中のエンジン停止でレッカー入庫。
まずはエンジンコンピューターにお伺いをたてるも「別にー」って回答なんで
燃料供給を検査。タラリとも出てくれない。



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なんでいきなり燃料供給を検査かというといちばん簡単だから。
かつ、全くかからないとなると点火系ならコンピューターにばれてるはずだから。
ここらへんの配線が車外で融雪剤にやられて腐食してもげるってのがあるあるですが
フロアに蓋がないからわざわざタンクを半降ろしして見たのになんともない。
というかすでにそこまで電源が到達してない。



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こういう分かりやすい絵がぜんぜん別のページにあるってのが診断の妨げと言いますか
慣れてないとどこを探せばいいのか想像すら出来なかったりするの。
さっき見たのは赤い線上の、末端コネクターですがすぐそばにもう一個あるんだとよ。
黄〇部のおそらくフロアパネルの穴の先、つまり室内か。



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タンクの上はここらへんだべ。
て、突っ込んだ手にはすでに高湿度な反応があるじゃない。



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クッションがいい塩梅にお水を吸収してますな。



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見たかったやつ。



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もう、抜いてみるまでもない気配に圧倒される。



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オス端子に至ってはもげかけて整列してない。



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かろうじて通電してた期間が長かったと思われ、燃えかけてますな。
付近が濡れてたから助かったんだな。最初から濡れなきゃもっと良かったけどな。



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個人的にはこういう場合、コネクターや金具を手配して時間かけて修復とかあるいは
いわゆるギボシ端子での接続はノンプロ。かつ、再発の可能性を残すやり方。
こんなとこ抜き差しする期会は通常の整備ではまんず無いことだし
本件でのオーダーは時間優先であり雨漏りと思われる水分侵入の調査も後日の指示だから。



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だからこそ防水処置はしつこくするんですよ。

以上、なんとなく「技術」ぽい事例。
かからなかったエンジンがかかったわけだから料金を払う気にもなるでしょうよ。



対して、ホントか~?的事例。



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平成ひとけたのランクル、いわゆる70のリーフスプリングのブッシュ類。
こうして新品と並べてるから「イヤイヤひでーなオイ」となるわけですが
車検で預かった時点では自覚症状がない。
しかもそのままで車検は合格して一旦納車、「やっぱり気になるからやって」と再入庫。



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一度ハマった人は知っている。
本来はこうしてナットを外せば叩いて抜ける前方のピン。



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びくともしないからダブルナットで回してみようと試みるんだけど回りもしない。
無理に回したら12mmのネジがねじ切れたこともあります。



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反対側は平らな鉄板でつかむとこがないから工具をかける基点をつける。



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運が悪いとスピンナーハンドルのジョイント部が割れるんで
こういうヤバイ時用のハンドルがあったりする。
多分ホンダのクランクプーリー用に作ったと思う。



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いやーな、節度のない手ごたえで徐々に動き始める。



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こんくらい回ったら中の錆とブッシュの関係が破壊されてると思う。
ちなみにこんなことしなくてもガスで焼けばブッシュが燃えてあっさり抜けるけど
替えるわけじゃないリーフに熱が入ってどんな影響があるか分からんし
工場内が煙やキナ臭い異臭でわやんなるぞ。



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こんなもので支えてる状態では乗りたくないですな。

すんなりとはいかないだろうからお金はかかるけど・・・
というこちらの提案に乗ってくれたから静かになったし危険な要素を取り除いたと
最後は解ってもらえたという結果オーライな事例。



次に、自覚症状もなければ乗って変化も感じられないかもという微妙な事例。

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車検で入庫のステラ。
マフラー最後尾の吊り金具がもげてる。
なのでだいぶ下がっちゃってるけど地面から10cmとかそこまでじゃない。
くっつけるために金具の切れたとこを整えたら今度は
短くなっちゃって足回りに接触しそう。



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でもほら、オレって持ってる男だから。



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ガタがきて小っちゃい段差でも「ガツガツ」音を出すスタビリンク。
ロッド部分はけっこういい材質のはずなので替えても捨てないの。
ここに採用するとボールジョイントの重みが排気系の振動抑制にも役立つと思う。



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男はみんな嘘つきだからなんでも真に受けんなよセニョリータ。

こういう、必要な加工以外はぜってーやらねーから無駄な電話しないように頼むぜメーン。

取りに来たオーナーが「そういや深い雪でもないのになんかこすってる感じはあった」というのは
気を遣ってくだすったのかもしれません。



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ホンダストリーム。ブレーキオーバーホールで預かったらリフト上のタイヤ手回しで違和感が。
バックプレートに錆びたディスクが接触してる的な異音。
こんなにウエイトを貼る仕事にはもうなんのやりがいもプライドも感じてないんだろうな。



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通常言うバランスウエイトの「重ね貼り」ってのは
過去のをはがさないでそのまま調整するってことだと認識してますが
ほんとに重ねてるのは初めて見ました。



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バックプレートを押したり引いたりしてみた自分がふびんだ。

これについては料金かかるほどじゃないし走行中聞こえるかどうかも微妙なのでもはや報告すらしない。
もちろんはがしたけどそもそも冬用のしかも後輪だ。
執拗にバランサーの数字にこだわる必要もない。

「技術ってなんだ。」
かつての上司が尋ねました。
「そりゃ速く正確にでしょ」とか「基準値に限りなく近く」とか皆それなりに答えましたが「もっと簡素に」言えと。
上司の言う答えは「信頼」というたったひとことでした。
もちろん、皆その時点で意味なんて理解出来ません。
もしかしたら彼の持論じゃなく誰かの受け売りかもしれませんが意味はこうです。

いちど感じた「信頼」は以降の依頼における「安心」をもたらす。
つまり、こいつに頼めばまず間違いない・少なくとも悪いようにはならないという安心感は
厳密な意味での「高い技術」があるなしにあまり関係なく依頼者を満足させる。
その度合いが高ければ極端な場合、作業者がミスしても「具合でも悪いのか?」というように
依頼者が作業者をフォローしてくれる。
そこまでの究極の「信頼」を得られた者が高い「技術」を持っていると言われるのだ。

私なりにさらに考えれば、冒頭で紹介した「エンジンがかからない」なんてのは
結果を出せれば誰でも「信頼」のポイントを稼ぐことが出来ますがそうそうあることじゃなく
むしろ二例目以降のような、オーナーに自覚症状のない不具合の対処のほうが日常的には圧倒的に多いのです。
なのであのかつての上司の持論を納得して記憶している私としては
いかにその作業の必要性を説明し作業後に報告するかといういわばソフト面の技術にも気を遣うわけです。
ブログで紹介する作業風景はその補足ツールであり集客ツールでありますが
ときどき初めてのお客さんに「ブログ見てあんたのことは信用しているから任せる」と言われることがあります。
私にとっては正にやろうとしていることがやろうとしている方向へ向いた瞬間ですが
一方で心配にもなります。ブログは「良く見えるように」作ってしまうものだと思うので
能力を超えた期待を抱かせてしまっていないか?ということです。
だからって気軽に依頼するんでないとはもちろん言いませんが
どうぞ、具体的な要望や予算、また仕上がりに関してのご意見は遠慮なくおっしゃってください。

すみません、止まらないモードに入りつつあるのでまとまりのないままスィ―ユーレイラ―♪



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この直後カメラに襲い掛かる。

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血を見てご満悦。どもならん・・・

楽しみだったドラマ善徳女王が終わってさみしいです。






















さらばトッカリモータース何もかも皆懐かしい。

  • 2015/12/29(火) 10:55:06

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普通に走れるけどアイドリングが不安定で振動が大きくてバボッ・・・バボッ・・・とかいってるミラ。
こんなに調子悪いとエンジンコンピューターが何かしら察知して対処することが多いです。
排気ガスを監視するオーツ―センサーにばれちゃって燃料を減らす措置が行われているという画面。



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マツダ純正プラグというのが気になりますがそれは関係なく
各気筒ごとに監視するほどコストをかけられていないので
原因となる気筒のプラグはくすぶってるのに対し
悪くない二人はとばっちりで異常に白く焼けちゃってます。
やってらんねーぜ。


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まーこりゃあるあるなイグニッションコイルだべ。てのは昭和なバイブスなんで気を付けましょう。
そういう使い方でいいのか知りませんが。



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コンピューターのご乱心を除けば、疑うべきはこれ。
燃料を噴射するノズル。いわゆるインジェクター。
ひとりおもらししちゃってるから連帯責任でダイエットさせられてるんじゃないかと。



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ないとは思うけど圧縮も見とく。残念。つまりこの場合良好。



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載せ替えたあとこういうことがあったときに補機類を取るために捨ててないエンジン。
軽じゃないアトレーのですがコネクターのかたちがおんなじ。うれちい。

あくまで自信持ってお客さんにご報告するための準備でプラグとともに付け替えてみましたが
タトゥイーンのポッドレースの悪い人のとアナキンのとくらい変わりました。
勉強不足の人はエピソード1をどうぞ。そんな私も映画館はまだですが。


ここでご報告。


トッカリモータースは現在地での活動を停止、移転します。


移転先は決定していますがまだ私の管理下にないため後日お知らせいたします。
遠くなる方、近くなる方あるかと思いますが現在地から1キロ程度ですのでクルマだと数分。
時期は年明け早々、1月半ばから後半に再スタートとなります。
リフトやエアコンプレッサーの移設中は出来ないことも出てくると予想されますが
ご入り用の際は遠慮なくお電話くださいますようお願いいたします。


陽忍と陰忍

  • 2014/10/25(土) 20:21:22

手間ども忍びの世界にゃ大きく分けて二種類いましてね
普段は一般人の顔して仕事に精を出したり近所づきあいしながら必要なときに動くタイプ
対してその存在そのものを誰も知らないポピュラーな忍者っぽいタイプ
陰と陽、光と影ですな。

クルマの故障もしかり、なんか漏れてるとか減ってるなんてな見りゃわかるからいいとして
電気まわりなんかでコソコソおかしなことになってるってのは始末が悪いですわ。



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オイル漏れを止めよとの兄さん23ジムニー
エンジン/ミッション結合部がしっとり潤ってたんでまずは洗浄するわけですが
プロいオーナーの見立てはクランクRシール、同感なんですが
洗浄後の試運転では変なところから流れてきてちょっと不安。



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あるあるなオイルクーラー部パッキンはご自分で対処済とのことで問題なし。



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ミッション外さないと何も見えないのでやりましたが
FRスタイルなのでたかをくくってたら進まない進まない。
かろうじて外せるセルモーターの穴からATコンバーターの結合を解くんですが
すぐそばにはダイナモが陣取ってて見えないは届かないわ。



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結局のところこれ以上ないくらいはっきりと予想どおりでしたが。



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すぐそばについてるこれが漏れたオイルを拡散させてた実行犯ですね。



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さらにこういう板がオイルの溜まる部屋を作っちゃってるから
点検時には変なとこからにじみ出てきたりするんですね。

真っ当な大人としてはこの際ATコンバーターのシールも替えて今後の不安を払しょく。
やたら多すぎだったATFはその際抜けた分で適量になって一石二鳥ですね。
必要ないからドレンからは一切抜いてませんので。



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変わって、先日時限爆弾よろしくカチコチいってた半旧車フェアレディ。
ATのソレノイドの通電が切れなくてあがってたバッテリーを充電したらカチコチは止まりました。
あれはATコンピューター内部の指示系統で使う電流に対してソレノイドのそれのほうが大きいため
ONすると電流不足でコンピューターが気絶、するとソレノイドがOFFしてコンピューターが目覚め
また指示を出すんだけどすぐ気絶・・・の繰り返しだったと思われ。

要はバッテリーが満タンのときは電流不足が起きないのでカチコチ音はないけれど
実はソレノイドはONしっ放しでバッテリーあがりへの道を突き進んでいたわけですね。

結局のところ、キーを回さないとコンピューターに来ないはずの電源が入りっぱなしと判明(今頃。)
もらった回路図にはいかにもおめーだろってリレーがありました。



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悲しいことに装着位置はこのヒューズブロックの裏。
フロアマットを涙で濡らしながらブロックごと車外へ出して当該リレーを点検。
別にON固着してない
頭真っ白でブロックも割ってみましたが中身はただの金具の迷路。
それを動かすIGスイッチは別件でシリンダーごと新品に替えられたばかり。



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見た目はそれなりに怪しいので交換するとしても決めてがない。
でも、これ抜いてると問題の電源は複数個所ちゃんと切れるし。
どうしても今やってみたい。



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診断に全く影響のない回路に同じのを発見。グフ。

結果、ATコンピューターへの通電は各条件で正常化。
キーONで2秒間点灯するメーターのパワーランプも正常化。
(↑今までこれがなかったから制御開始のきっかけがつかめなかったもよう。)
おまけに1速から動かなかった変速も正常化。
たまにある。今まさにおかしい部品なのに、動かすときの衝撃で平然を装っちゃう。

電源が切れたときに対処する設計は機械的に出来てるけれど
入りっぱなしというのはさすがに想定されていないのか。

まあそんな開発/設計事情はどーでもいい。直ればね。
たまにはラッキーな芋づる式もいいでしょう。えらく時間かかったけど・・・